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防弾少年団…国内外の経済効果「1兆ウォン」の存在感
20日午後（現地時間）、米国ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたビルボード・ミュージック・アワードで、「トップソーシャルアーティスト」部門を受賞した防弾少年団が記念撮影をしている。
写真提供=BigHitエンターテインメント
■ 米3大音楽授賞式BBMA …BTS、韓国歌手で初舞台
20日午後（現地時間）、米国ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで「ビルボード・ミュージック・アワード（BBMA）」の司会として立った作曲家兼歌手のケリー・クラークソンは、防弾少年団（BTS）の公演に移る直前にピンクの耳栓をした。
彼女は「以前にも防弾少年団と一緒になったことがあるけれど、耳栓が必要そうだった」とし、「世界で最も大きいボーイズバンドBTSを紹介する」と言うやいなや、スピーカーが破れそうな歓声が場内にとどろいた。
防弾少年団がKポップの先頭走者として、グローバルポップ界の主流に進入するために速度を加えている。米国3大音楽授賞式のBBMAに、韓国の歌手が実演者として上がったのは今回が初めてだ。
2013年PSY（サイ）と昨年は防弾少年団が、それぞれ「トップストリーミングソング」ビデオ部門と「トップソーシャルアーティスト賞」を受けるために参加したが、ステージを見せることはなかったことと比較される。ステージに上がった防弾少年団は、第3集アルバムのタイトル曲『フェイクラブ（Fake Love）』のステージをワールドプレミアとして披露した。先にカミラ・カベロ、デュア・リパ、カリドなどのポップ歌手が派手な仕掛けで歌ったこととは異なり、防弾少年団は機器を最小限に抑えた舞台でファンが声と群舞に集中するようにした。画面には多様な人種で構成されたアーミー（ARMY／防弾少年団ファンクラブ）が、まだ公開されてから3日しか経っていないこの歌を韓国語で歌う姿が映された。大衆文化評論家のカン・ミョンソク氏は「ファンを常に見せることで、防弾少年団シンドロームが一種の社会現象であることを示そうとしていたようだ」と解釈した。
防弾少年団のステージに移る前に、BBMAは彼らに「トップソーシャルアーティスト」賞を授与した。ビルボード「ソーシャル50」の記録と、ソーシャルネットワークサービス（SNS）のファン投票を合算して選定する賞を、防弾少年団が受けたのは昨年に続いて2回めだ。
防弾少年団は毎週発表する「ソーシャル50」で1位を通算74回占めて、SNSファン投票では競争候補だったジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、デミ・ロヴァート、ショーン・メンデスを50倍以上も先行したことが分かった。事実、昨年に防弾少年団がこの賞を受ける時には、観客席では彼らを知らない人がはるかに多かった。しかし今年は違った。カメラが彼らを映すたびに客席の歓声が大きすぎて、司会者はコメントを停止しなければならなかったし、リーダーのRMは舞台に上がって賞を手にした後、「こんなに2度も連続で貴重な賞をいただいて感謝します」と英語で堂々と発表した。続いてジミンは「この賞は本当はみなさん（ARMY）が受けたもの」だと韓国語で感謝の意を表した。
専門家らは、防弾少年団はポップ音楽の中心である米国で継続して人気の足場を整えたという評価だ。韓国大衆音楽賞のチョン・ビョンウク選定委員は、「防弾少年団の今回の進出は、前回のサイのときと同じで1回にとどまらないことは明らか」だと評した。実際、世界最大のリアルタイム音楽再生サービスのスポティファイ（Spotify）グローバルトップ200チャートで防弾少年団は『フェイクラブ』で14位に上り、昨年に彼らが立てた韓国最高記録を更新した。防弾少年団は、CBS「ジェームズ・コーデン ショー」やNBC「エレン・デジェネレス ショー」など、現地の人気トークショーの録画を終えて、8月からはソウル公演を含む22ステージのワールドツアーの錨を上げる。
防弾少年団の成功は鼓舞的だが、これをKポップ全般の競争力向上と見るには難しいという指摘もある。
チョン・ビョンウク委員は、「Kポップのビルボード進出という式の解釈は過度だ」とし、「防弾少年団の成功には制作や作品の面で、超国境的モデルが伴ったため」だと説明した。音楽評論家のパク・ミンジュン氏は防弾少年団がここで一段階さらに跳躍しようと、ポップ音楽の公式を無理に適用しようとすることは避けるべきだとした。
一方、防弾少年団がグローバルグループに浮上することによる国内外の経済的波及効果は、すでに1兆ウォンを超えたという評価が出ている。
これは2013年にサイが「江南スタイル」で作った、国家ブランド資産の創出額が6656億ウォンに達するというKOTRAの推定値に基づく計算だ。またネットマーブルゲームズ（Netmarble Games）が最近、防弾少年団の所属事務所BigHitエンターテインメントの株式25.7％を2014億ウォンで買収することにともない、BigHit社の上場後の時価総額は1兆ウォンを超えると観測されている。
ハナ金融投資のイ・ギフン研究委員は、「純利益によるバリュエーションを見ると、BigHitエンターの時価総額はSMエンターテイメント全社の時価総額をはるかに超える」と評価した。- 毎日経済＿パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-21 17:53:52
