記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

ポスコ、光陽に年産6000トンの陽極材工場を建設

  • ポスコは全羅南道光陽(クァンヤン)に年間生産量6000トン規模のリチウムイオン電池陽極材工場を建てる。今後の電気自動車時代に備え、核心部品であるバッテリー市場をリードするための本格的な動きだ。

    ポスコは29日、光陽湾圏経済自由区域庁(GFEZ)と陽極材工場を建設する敷地売買契約を締結したと発表した。土地の規模は16万5287.3平方メートル(約5万坪)だ。

    ポスコはここに2019年までに年産6000トン規模の陽極材工場を建設し、2022年までに5万トン生産体制に拡大する予定だ。ポスコが陽極材工場を新たに建設するのは、急増するバッテリーの需要のためだ。最近、世界各国が環境政策を強化するにしたがって、電気自動車や産業用エネルギー貯蔵装置(ESS)、情報技術(IT)用の大容量バッテリーの需要が増えている。陽極材は陰極材や分離膜そして電解質とともに、リチウムイオン電池の4大核心部品の一つだ。

    ポスコの子会社であるポスコESMは、すでに欧米の工場で年間8000トンの陽極材生産が可能で、これを1万2000トンに増やす計画だが、この程度の規模では急増する二次電池の需要に対応できないとポスコは判断した。実際に、陽極材市場は2016年の21万トンから2020年には86万トンにまで、4倍以上に成長すると予想される。

    このためにポスコは陽極材の主要原素材であるリチウムの生産設備ポス(Pos)LX工場がある光陽に、追加生産拠点を確保することに決定したわけだ。光陽工場が計画通りに生産能力5万トンを備えると、ポスコグループの陽極材生産可能量は年間6万2000トンに達し、これは電気自動車約100万台分のバッテリーを製造できる。

    ポスコはこれに満足せず、光陽を二次電池のメッカに変貌させる計画だ。 2020年までに年産3万トン規模のリチウム工場を、光陽陽極材工場の近くに建設する方針だ。去る2月に豪ピルバラ社と供給契約を結んで確保したリチウム精鉱を原料として、リチウムを生産する施設だ。以後は光陽に2万トン規模のニッケル工場も建設し、名実ともに二次電池材料の複合団地として造成する計画だ。これにより、原素材であるリチウム・ニッケルと陽極材工場のあいだのプロセスの簡素化、物流費の削減などの事業間シナジー効果を期待している。

    光陽陽極材工場の増設が完了する2022年から、毎年売り上げが2兆ウォン以上発生するとポスコは予想しており、1000人規模の直接雇用人員の創出を含めて、地域経済の活性化にも寄与するものと見込んでいる。

    一方、ポスコの子会社であるポスコケムテック(POSCO Chemtech)社は南北間の和解の雰囲気が高まるやいなや、経済協力事業の再開に本格的に着手した。ポスコケムテックは29日、先週に北韓の鉱物確保事業に関連するマスタープランを策定し始めたと明らかにした。

    ポスコケムテックは特に南北経済協力事業の一環として、2007年に政府主導の下に推進された端川(タンチョン)地域資源開発事業への参加の再開を積極的に検討している。
  • 毎日経済_ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-29 18:33:40