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韓・日ロッテ「ワントップ経営」堅固…辛東彬氏、勝利


    • 辛東主(シン・ドンヂュ)前日本ロッテホールディングス副会長が29日、株主総会が終わった後に固い表情で建物から出てきた。 [東京=チョン・ウク特派員]



    辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長は29日、日本ロッテホールディングスの株主総会で行われた兄の辛東主(シン・ドンヂュ)前ロッテホールディングス副会長との経営権対決で勝利し、シン・ドンビン会長の韓・日ロッテ経営権はさらに堅固になった。今後のロッテグループの支配構造改編に対する期待感も存続した。

    29日、東京・新宿のロッテホールディングス本社で開かれた株主総会で、シン・ドンジュ元副会長が株主の資格で直接提案した「シン・ドンビン会長解任」案件と「シン・ドンジュ取締役選任」案件はすべて否決された。その代わり、ロッテホールディングスが提案した株主総会の案件はすべて原案通りに可決された。

    この日の新規の取締役・社外取締役選任などを通じて、シン・ドンビン会長の日本ロッテの掌握力はさらに高まったと評価される。シン会長が贈賄の件で1審で実刑を宣告され、拘束収監中であるにもかかわらず、日本のロッテの株主と経営陣から再信任を受け、日・韓ロッテのリーダーとして全権を持ち、両国の事業を統括する地位を再確認した。これまで経営成果に対する信頼のおかげだ。今回で5回目の票対決でシン・ドンビン会長が勝利することによって、兄弟間の経営権紛争も事実上は仕上げの段階に入ったと評価される。

    この日、ロッテホールディングスは70周年創立記念日を休日として指定するなど、セキュリティに徹底的に気を使った。本社に通じるすべての出入口を封鎖して、窓ガラスもすべてブラインドを下げるほどだった。

    去る12日、シン・ドンビン会長は株主総会に出席するために裁判所に保釈まで請求して経営権防御の切実さと意志を表わしたが、最終的に参加が不可能になると、28日午後にロッテ持株のファン・ガクギュ副会長などの韓国ロッテ代表団が、シン・ドンビン会長の親書を携えて日本に派遣された。この日の総会の場で、議長の佃孝之ロッテホールディングス社長が手紙を代読して後に採決が行われた。シン・ドンビン会長は手紙を介して、現経営陣と自分の根強い支持を要請したと伝えられた。

    一方、シン・ドンジュ元副会長はシン・ドンビン会長不在の中でも株主提案が拒否され、ただでさえ狭くなったグループ内の地位がさらに弱くなった。シン・ドンジュ元副会長は株主総会の直後、固い表情で足早に会場を離れたが、立場資料を通じて「ロッテホールディングスの経営は正常に行われていないことが明らかになった」とし、「今後も経営正常化を求めていく」と明らかにした。

    シン・ドンジュ元副会長は30年以上にわたって日本ロッテを経営し、韓国ロッテとのギャップを大きくして経営者としての資質を疑われた。 2015年の初め、ロッテホールディングスの取締役から解任された理由も、道徳性などの問題が提起されたためだ。昨年下半期のロッテ持株の発足過程では、韓国ロッテの株式のほとんどを処分して約1兆ウォンをかき集めた。

    現在、シン・ドンジュ元副会長のロッテ持株の持分率は0.15%で、シン・ドンビン会長(10.47%)との差は大きい。

    ロッテは中国のサード(高高度ミサイル防衛システム)報復とシン・ドンビン会長の拘束収監など各種の悪材料を経験したが、今回の日本の株主総会の結果としてまずは一息ついた。シン・ドンビン会長の二審が進行中であることから、リードの空白は避けられないか、経営権の防御に成功し、ロッテの支配構造の改善作業も弾みがつくだろう。

    韓国ロッテの関係者は「シン・ドンビン会長が不在の状況にもかかわらず、日本のロッテの株主と社員の厚い信頼を確認した」とし、「シン会長の空白が依然として大きくて厳しい状況だが、2審の結果を待ちつつ、韓・日ロッテ事業に支障がないようにする」と語った。
  • 毎日経済_東京=チョン・ウク特派員/ソウル=イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-06-29 20:05:53