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韓国ゲーム、中国での販路閉ざされ…輸出鈍化の危機

    • 国内ゲームの国別比較


    国内ゲーム各社は中国内で新作ゲームをサービスするために中国政府の発給する「版号(パンホ=出版認可番号/ゲームサービス許可権)」を1年以上受けられず被害が続出する中で、中国企業が韓国市場に乗り込んで「ゲームショッピング」に乗り出している。韓国産の新作ゲームは中国本土に足をつけないように縛っておいた次に、安値で韓国産の最新ゲームを仕入れて自分たちが直接商売するという心算だ。

    20日の業界によると、中国現地のゲーム販売代理店であるA社の会長は最近、部長など幹部3人とともに韓国を訪れた。彼らは国内の主要ゲーム各社の経営陣にミーティングを要求し、3泊4日のあいだ板橋(パンギョ)と九老(クロ)一帯をめぐって連続して接触を行った。

    彼らの目標は、ネクソン「メイプルストーリー(Maple Story)」、ネットマーブル「ストーンエイジ(Stone Age)」などの誰でも知っている有名な国産ゲームの知的財産権(IP)を買って、中国現地のゲームにして流通することだった。 A社と接触したあるゲーム会社の関係者は、「最近の雰囲気上、韓国各企業は中国政府からパンホを得ることが事実上不可能なだけに、知的財産権(IP)を売れば自分たちが直接作って流通するという意思を伝えてきた」と語った。

    この関係者は「今すぐにIPでも売って売上げをあげようかと考えたが、後に中国のゲーム社とIP訴訟が起こる可能性が高く、まずは契約進行を中断した」と語った。

    中国は昨年、サード(高高度ミサイル防衛システム)の配備を理由に経済報復を開始した後、現在までに韓国製の新作ゲームについて一件も許可を出さずにいる。昨年以来、中国内で許可された外国のゲームは約400件に達するが、このうち韓国製ゲームは一件もない。

    また、他の中国のゲームメーカーは中国進出を希望する中小の国内ゲーム会社を対象に、開発中のゲームを渡せば収益の一部を分けると提案したことが分かった。中小ゲーム会社のB社代表は、「中国市場を狙って1年のあいだ美少女キャラのモバイルゲームを作ったが、少し前に中国のゲーム社がゲームを渡せば中国内のサービスを実現させて、収益の一部を与えると提案した」とし、「秋までは持ちこたえることができるだろうが、それまでにパンホが得られない場合は今回の提案を真剣に考えなければならない状況だ」とした。

    中国がパンホを出さずにいることで、2017年以降に発売された国内の大作ゲームは中国進出が挫折した状況だ。ネットマーブル「リネージュ2レボリューション」は2016年に中国版の開発を完了したが、許可が出ないまま停止されている。 NCソフト「リネージュレッドナイツ(Lineage Red Knights)」、Pearl Abyss(パールアビス)の「黒い砂漠オンライン」など、国内外でヒットした大作も中国の掛け金が開かれることを待っている。

    中国市場がまったく行き詰まり、輸出成長街道を走っていた国内ゲーム各社は成長動力を失っている。国内ゲーム全体の輸出額32億7735万ドル(3兆7115億ウォン、2016年)のうちの中華圏の割合は37.6%で、日本(18.4%)の2倍だ。一方、同じ期間に中国産ゲームの韓国市場に対する空襲はますます強まっている。アプリの分析プロバイダ「アイジーエイウォークス(IGA Works)」によると、昨年の韓国のGoogleモバイルアプリ市場にリリースされた中国産のモバイルゲームは136作で、2016年の114作から大幅に増加した。

    イ・ドンソプ国会議員室関係者は、「文化体育観光部は外交部の顔色を見て、外交部はパンホ問題よりも重要な懸案が多いと互いに先送りして1年があっというまに過ぎた」と述べた。
  • 毎日経済_イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-07-21 08:01:54