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サムスン電子のビルトイン冷蔵庫、ポーランドで堂々1位

    • サムスン電子のボロンキ工場(ポーランド)


    サムスン電子は欧州のビルトイン(組み込み)家電市場で次々と成果を出している。

    特に金炫?(キム・ヒョンソク)サムスン電子代表取締役社長(写真)は、消費者家電(CE)部門で指揮をとって1年めで、東欧最大の家電市場であるポーランドの市場占有率1位に立った。

    サムスン電子の関係者は27日、「昨年3月にポーランドで初めて導入したビルトイン冷蔵庫部門が、事業1年めで2倍以上に成長した」とし、「現地でのシェアは30%以上で1位を記録するなど、消費者に差別化した製品力を認められている」と語った。

    全世界のビルトイン市場の規模は約460億ドルで、このうち欧州だけで185億ドル(40%)が売れている。国内市場(1兆ウォン)と比較して20倍を超える規模だ。しかし独ミレーなどの伝統的な地元企業の掌握力がしっかりしており、韓国企業の挑戦は決して容易ではない状況だった。キム社長は「サムスンがテレビで世界1位になったように、欧州ビルトイン市場でも1位になりたい」とし、今年を欧州攻略の元年として宣言した。その出発点として4月、世界最大のデザイン・家具博覧会である「ミラノ国際家具見本市2018」で、国内家電メーカーでは唯一「ユーロクッチーナ(EuroCucina)」部門に参加し、高級ビルトイン家電を大挙披露した。

    この席でキム社長はヨーロッパの顧客に、△以前にはなかった革新的な価値、△消費者に対する配慮を土台にした先進的な製品デザイン、△革新的な人工知能(AI)・モノのインターネット(IoT)技術など、サムスンだけが付いている3大メリットを積極的に強調した。これとともに、ポーランドの市場攻略の前哨基地として、ワルシャワに最高級ビルトイン製品のショールームである「クックストーリーバイサムスン(Cook Story by Samsung)」をオープンし、ヨーロッパ製のビルトイン製品にはない、サムスンの革新的な価値の紹介に力を注いだ。その結果、冷蔵庫部門では事業1年めでポーランドの市場シェア30%以上を達成するなどの新記録を立てた。

    サムスン電子の関係者は、「現地の展示場をオープンした後には消費者2000人あまりが料理教室に参加するなど、大きな人気を得ている」とし、「差別化した技術力と積極的なマーケティングがあわさって、ポーランドで良い反応を得ている」と伝えた。

    ユーロクッチーナでサムスンが戦略的に公開した高級デザインとスマートな機能も効果を発揮している。サムスン電子は新しいビルトイン家電の傾向として「ブラックステンレススチール」素材を使用し、高級な価値を最大化した。同時にIoT接続を強化して、ヨーロッパメーカーとは技術レベルが異なるビルトイン家電の未来を提示した。2016年に買収した米国高級ビルトイン家電ブランド「デイコ」製品が加わり、欧州のどの家電メーカーよりも広い消費者選択の幅を確保することができた。

    サムスン電子の関係者は、「高度な技術と半導体、生活家電、スマートフォンに至るまで、あらゆる革新的製品を生み出す総合電子会社はサムスン電子が唯一だ」とし、「このような差別性がヨーロッパの名品家電が掌握した現地で、消費者の選択を引き出しているようだ」と強調した。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-08-27 17:24:58