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ポスコ、リチウム原料の採掘権を2.8億ドルで買収


    崔正友(チェ・ヂョンウ)ポスコ会長(写真)は、将来の素材事業の一方の軸となるリチウム事業に速度を加えている。崔会長は去る2月から約4ヶ月間、ポスコの子会社ポスコケムテック社長を務め、2次電池の主要素材である陰極材とプレミアム針状コークスなどの炭素材料事業に進出した。崔会長は先月の就任式で「素材部門は陽極材と陰極材事業を統合する」とし、「リチウムと人造黒鉛の事業化も促進し、エネルギー材料分野のグローバルトップティア(Top Tier/一流メーカー)に跳躍する」と明らかにした。

    27日、ポスコは豪州の資源開発企業であるギャラクシーリソース社、アルゼンチンのリチウム塩湖の採掘権売買契約を締結したと発表した。採掘権の買収金額は2億8000万ドルにのぼる。

    ポスコが採掘権を確保した塩湖は、アルゼンチン北西部に位置する「オンブレ・ムエルト塩湖」の北側部分で、ソウル市の面積の約3分の1に相当する1万7500ヘクタール規模だ。この塩湖は20年間、毎年2万5000トンのリチウムを生産できる塩水を保有しているものと推定される。ポスコは今年2月、豪州のピルバラ・ミネラルズ社(Pilbara Minerals)社から年間3万トンのリチウムを生産できるリチウム濃縮を長期購入することにした。アルゼンチンの塩湖を追加確保することで、リチウム原料需給の問題を完全に解消できることになった。

    これにより、ポスコは来る2021年から年間5万5000トンのリチウムを生産できる見込みだ。ポスコは年内に採掘権の買収が仕上げされるとすぐに、アルゼンチンの塩湖にリチウム工場建設の許認可を完了する計画だ。この工場でポスコは独自開発したリチウム直接抽出技術を適用し、2021年からリチウムを本格的に生産するという方針だ。アルゼンチン現地で生産されている水酸化リチウムと炭酸リチウムは、陽極材を作るポスコESMに原料として供給され、ポスコケムテックの陰極材とともにポスコグループの二次電池材料事業の競争力をいっそう強化できるものと期待される。
  • 毎日経済_ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-08-27 19:26:47