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現代重工業持株とカカオ、意気投合...医療ビッグデータ進出


    現代重工業持株はカカオインベストメントとソウル峨山病院と手を握り、医療ビッグデータ新事業に進出する。現代重工業持株は昨年4月、現代重工業の人的分割で発足した持株会社だ。現代重工業グループの支配構造の頂点にある。当初の社名は現代ロボティクスでロボット事業を主力としたが、今年3月に現代重工業持株に社名を変更した。

    鄭夢準(チョン・モンヂュン)峨山財団理事長が25.8%の株式を保有する筆頭株主だ。現代重工業持株は29日、ソウル市松坡区のソウル峨山病院でカカオの投資専門子会社であるカカオ・インベストメントとソウル峨山病院とともに、医療データ専門会社設立のための契約を締結したと発表した。

    この日の契約式には、チョン・ギソン現代重工業持株経営支援室長(副社長)、金範洙(キム・ボムス)カカオ議長、ソウル峨山病院のイ・サンド病院長などが参加した。チョン・ギソン副社長はチョン・モンヂュン理事長の長男で、現代重工業持株の持分5.1%を保有している。チョン副社長は現代重工業持株の100%子会社である現代グローバルサービスの代表取締役も務めている。

    現代重工業地主とカカオ・インベストメントなどが総100億ウォンを出資して設立した「峨山カカオメディカルデータ」(仮称)は、国内で初めて設立された医療データ専門会社だ。国内の医療ビッグデータ市場が成長するところに大きな役割を果たすものと期待を集めている。

    産業通商資源部によると、国内の医療ビッグデータ市場は2023年には5600億ウォン規模に、2013年に比べて約6.5倍成長すると予想される。

    現代重工業持株はビジネスモデルの多角化と戦略を担当する計画だ。ソウル峨山病院は非識別化・匿名化された医療情報と、教授らが参与する医学諮問情報を提供する。カカオ・インベストメントはさまざまなプラットフォームビジネスでの成功の経験をもとに医療データを構造化し、プラットフォームを構成する役割を引き受ける予定だ。

    特に国内最大の総2704病床と毎日の平均外来患者1万1862人、年間6万3791件余りの高難易度手術を実施するソウル峨山病院の病院運営ノウハウと、診療記録や国内最高の専門医のアドバイス内容などが医療ビッグデータを構成する中核となる見込みだ。

    峨山カカオメディカルデータが提供される医療ビッグデータには病院EMR(Electronic Medical Record/電子カルテ)はもちろん、さまざまな臨床試験の情報と予約記録、医療機器の稼働率などが匿名化されて収録される予定だ。この情報は医療環境の分析を通じたサービスの質的向上を望む医療機関や、珍しい難治性疾患の克服のための新薬開発に活用されるだろうと期待を集めている。

    2020年ごろに医療ビッグデータ統合プラットフォームが完成したら、医療情報サービスを提供するスタートアップやIT専門の海外有数企業が良質の医療ビッグデータと人工知能(AI)やIT分析技術を活用して事業を育ていくこともできる見通しだ。

    これと関連し、保健福祉部と産業通商資源部は2020年までに5000万人分の医療情報を統合し、バイオヘルスビッグデータプラットフォームを構築する計画だ。このプラットフォームは病院ごとに異なる医療データを標準化して、現行の個人情報保護法の範囲内で個人の医療情報を暗号化して提供する。政府が28日に発表した「2019年予算案」によると、政府は高精度の医療データ統合プラットフォームの構築など、バイオヘルス事業に3567億ウォンを投入する予定だ。

    現代重工業持株の関係者は、「医療ビッグデータの合弁会社設立で第4次産業革命にそなえた国内スマート医療市場をリードするのはもちろん、大韓民国の代表的医療情報プラットフォームとして、国際競争力を備えていく」と語った。
  • 毎日経済_ムン・ヂウン記者/ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-08-29 17:32:09