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新ポスコ...広範な投資でエネルギー素材を育てる
■ 5年間で45兆の大々的な投資
ポスコが3日に発表した中長期投資計画は世界の鉄鋼市場で主導権を維持するために、一足先に投資して優秀な人材を早期に確保するという構想を盛り込んだ。
ポスコは2023年までに今後の5年間で45兆ウォンの投資金を、鉄鋼事業の高度化と新成長事業の発掘、環境にやさしいエネルギーとインフラ事業に注ぎ込んで第4次産業革命の時代に備えるという意志だ。
資金が最も多く投入されるのは鉄鋼事業部門だ。ポスコは光陽製鉄所の第3高炉のスマート化、ギガスチール（Giga steel）専用の生産設備の増設、製鉄所のエネルギー効率最大化のための副生ガス発電設備の新設などをはじめとする鉄鋼事業部門に26兆ウォンを投資する計画だ。
二次電池材料部門の技術力を高度化し、本格的な量産体制構築の未来の新成長事業には、リチウム抽出技術の効率化や工場新設、国内外の陽極材工場の建設などに総10兆ウォンがかかる見通しだ。このほかにエネルギーインフラ事業は、クリーン火力発電の建設と太陽光発電などの環境にやさしいエネルギー事業の推進、ミャンマーのガス田施設の拡張などに9兆ウォンを投入する方針だ。
ポスコの今回の中長期投資の発表で、2030年までにエネルギー素材分野で世界20％のシェアと売上げ15兆ウォン以上を達成し、世界的な超優良企業に跳躍するという成長計画もはずみを受けることになった。
崔正友（チェ・ヂョンウ）会長は7月、ポスコ会長に公式選任された直後に開かれた記者会見で、「本業の鉄鋼製品の高級化・差別化を通じた競争力の強化と新成長産業の力量を拡充する」と明らかにした。鉄鋼事業は世界最高水準の高度な製品とサービスを継続的に提供するために、製品開発とコスト削減技術を中心に研究開発を改革し、差別化された製品の開発をさらに拡大する方針だ。実効性のあるスマート技術を確立し、安全で経済的な生産体制の構築にも集中しつつ世界最高の競争力を確固たるものにする計画だ。
新事業部門は、総括責任者として外部の専門家を迎え入れて推進方式とシステムを画期的に変え、進取的な文化をおこして実行力を高めるという構想も出した。リチウム事業部門は、陰極材を製造する素材会社であるポスコケムテックと陽極材を製造するポスコESMを統合し、研究開発と営業で相乗効果を出す計画だ。
ポスコは新規投資を推進する優秀な人材を確保するために、今後5年間に正社員2万人を雇う。ここ5年間の採用実績の約7000人に比べて190％以上も増えた規模だ。鉄鋼分野に半分の1万人を採用し、残りの1万人はエネルギーとインフラ産業分野で5000人ずつ採用する方針だ。ポスコ側は新規投資と正規労働者の拡大で、後方産業と協力社などの関連分野で12万人の追加雇用の誘発効果を期待している。
市場ではポスコの今回の大規模な投資と新規採用の発表は、最近続いている業績好調の雰囲気を反映しているという分析だ。実際に、昨年のポスコの営業利益（4兆6000億ウォン）は、6年ぶりに最大の実績を記録した。上半期の営業利益も2兆7400億ウォンに達し、前年同期比で約17％増加した。ポスコグループは「チェ会長が11月3日に就任100日を迎え、大々的な改革課題を選定・発表するに際して、一足先に投資と優秀人材の早期確保が必要だと判断し、投資の拡大と人材補充計画を発表した」と説明した。
チェ会長は就任を前後して経営の方向に対する外部の意見を取り入れたいとし、いわゆる「ポスコラブレター」提案し、グループ全役員が参加した「改革のアイデア提言」を注文するなど、社内外の意見をまとめてきた。
これまでに約3000件の提案を受けており、この中には先進の支配構造と協力社との水平的関係、人材育成、世代間協力の雰囲気の強化などが含まれていることが伝えられた。
ポスコはこれらの社内外の意見をビジネスや地域社会、組織文化などの3つの領域に分類し、チェ会長就任100日に合わせて11月初めに改革課題として発表する計画だ。
今回の発表はポスコの新しいビジョンである「共に発展する企業市民」の実践を具体化し、雇用創出と地域経済の活性化などの社会問題解決にも参与するという次元だ。チェ会長は就任演説で「ポスコが100年企業に向けた新たな道に進むためには、現在の時代が要求している新しい価値で再武装しなければならない」とし、「With POSCO（ともに発展する企業市民）」を新たなビジョンとして提示した。- 毎日経済＿カン・ドゥスン記者／ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-09-03 18:09:57
