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太陽光・サイネージ... LG電子、新成長動力が「浮上」


    LG電子が企業間取引(B2B)事業でマイルストーンを立てるほどの取引を次々と獲得し、競争力を強化している。空港やスタジアムなどの主要施設に製品を供給し、需要層の関心を引く「リファレンス戦略」でこの効果を得ているという分析だ。

    4日の太陽光業界によるとLG電子B2B事業本部は最近、米国NBAの有名バスケットボールチームであるLAレイカーズがトレーニングスタジアムとして使用しているカリフォルニア州エル・セグンドUCLAヘルストレーニングセンターに、超高効率の太陽電池モジュール「ネオン2」456枚を供給した。 UCLAヘルストレーニングセンターはLAレイカーズのトレーニングスタジアムであると同時に、NBA下位リーグであるGリーグのサウスベイ・レイカーズの本拠地でもある。

    UCLAヘルストレーニングセンターはLG電子の太陽電池モジュールを利用して、年間約24万600キロワット時の電力を得ることができると推定される。これは4人世帯の月平均消費電力が350キロワット時であることを勘案すると、700世帯が一ヶ月間使うことができる電力量だ。太陽電池モジュール市場でLG電子のシェアはまだ微々たるものだが、LG電子は高効率製品の市場を中心に頭角を現していくという戦略だ。 LG電子の関係者は「今回の実績は世界市場で、LG電子の太陽電池製品が高度な製品として認められた結果」だとし、「国内外の市場で超高効率太陽電池モジュール製品を継続して出荷する計画だ」と説明した。

    太陽光やサイネージなどのB2B事業は最終顧客に直接販売することよりも、設置専門業者が製品を供給して設置するケースが多いのでリファレンス(供給実績)が重要だ。特に有名な場所や建物に供給したときは、良いイメージで印象付ける効果を見ることができる。このためにLG電子も世界のランドマークに製品を供給し、名前を広める戦略を積極的に活用している。

    LG電子は先月、英国ロンドンのルートン空港にデジタルサイネージ132台を供給した。ルートン空港には43~65インチモニターのサイネージ製品とともに、55インチOLEDサイネージ9台をつないだ「ビデオウォール」も設置された。ルートン空港は今年80周年を迎えた歴史ある空港で、昨年は1600万人が利用した。昨年8月にはアラブ首長国連邦のドバイ・モールに横50メートルと縦14メートル規模の世界最大のOLEDサイネージを設置し、今年3月には観光名所として浮上した蚕室ロッテワールドタワー展望台のエレベーターにOLEDサイネージを供給した。サイネージは公共の場や商業空間にさまざまなコンテンツを表示できるよう設置されるディスプレイで、市場は急速に成長している。

    具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長が(株)LGに異動する前に、LG電子で任されていた部門がサイネージを総括する情報表示部だったほどに、内部的にも重要度の高い事業として知られている。

    昨年末に新設されたB2B事業本部を筆頭に各事業本部のB2B売上げの規模が拡大し、LG電子のコアビジネスとして定着したという評価だ。 LG電子の太陽光とサイネージ事業を総括するB2B事業本部の今年の上半期の売上高は1兆2312億ウォンで、前年同期に比べて17.1%増加した。自動車部品など、LG電子のB2B取引き全体で見ると、昨年のB2Bの売上高は総売上高のうちで初めて20%を超えた。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-09-04 19:20:43