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コーロン「ベトナムをコーロンの主力拠点に」


    コーロンインダストリーはベトナムに主力事業であるタイヤコードの大規模な生産施設を建設し、世界市場の攻略を加速する。ベトナムを前哨基地にして生産量を大幅に増やし、積極的な投資を続けていく方針だ。

    コーロンインダストリーは18日、ベトナムのビンズオン省に年産1万6800トン規模のポリエステル(Polyester/PET)タイヤコードの生産工場を竣工したと明らかにした。この日行われた竣工式には、李雄烈(イ・ウンヨル/写真)コーロングループ会長とコーロンインダストリーのチャン・フィグ代表取締役などのコーロン関係者をはじめ、ビンズオン省のマイフンジュン副省長などのベトナム政府関係者、韓国タイヤ、錦湖タイヤ、ネクセンタイヤなどコーロン顧客社の関係者などが参加した。
    タイヤコードは高強度繊維が生地の形でタイヤの中に組み込まれ、タイヤの骨組みの役割を果たす繊維補強材だ。自動車の安全性とパフォーマンスに影響を与える重要な材料だ。

    コーロンの李会長は直接ベトナムに飛んで、ベトナム政府の関係者と面談し、新規工場を点検しながら懸案を丁寧に解決した。李会長とチャン代表取締役はビンズオン省のトラン・バン・ナム党書記長とツォンタインリエム省長を表敬訪問し、今回の竣工を祝うメッセージとともに今後の支援を約束された。コーロンのチャン代表取締役は、「45年のあいだ蓄積してきた生産ノウハウをもとに、ベトナム工場を世界最高水準のコスト競争力と品質競争力を備えた海外生産拠点に育てるつもり」だと述べた。コーロンインダストリーは今後、ベトナムでタイヤコードの追加増設も計画している。

    李会長は今年を「大跳躍の時代」元年に宣言した。来年からは準備してきた新規事業が本格的に成果を出すという期待感が大きい。李会長は「今年の半ば以降に投資した設備が生産に入ると、来年から成果につながるだろう」と強調した。

    • 18日に竣工式を行ったコーロンインダストリーのベトナムタイヤコード工場の全景。



    コーロンインダストリーは高付加価値素材の市場拡大を目指して素早い動きを見せてきた。昨年末、CPIフィルムの生産ラインを慶尚北道の亀尾工場に完成させて、フォルダブルフォンの素材市場の先取りに乗り出した。国内1位のエポキシ樹脂と自動車用エアバッグも、今年には増設を終える予定だ。最近では8年ぶりに、先端産業素材のアラミドの生産量拡大を決定した。

    その中でもベトナムタイヤコード工場は、李会長が長いあいだ精魂を込めてきたプロジェクトだ。世界市場で優位を占めるためには海外生産拠点の構築が不可欠だという考えで、積極的な投資を決心した。総投資額は2600億ウォンに達し、工場の建設のみで1431億ウォンが投入された。コーロンインダストリーの対ベトナム投資の中で最も大きな規模だ。タイヤコードの海外工場では、2004年に完成した中国の南京工場に続いて2つめだ。南京工場が中国市場の前哨であるとしたら、今回のベトナム工場は世界市場への進出のための足場であるわけだ。また、タイヤコードのコストのうちで人件費の占める割合が15%に達することを考えると、人件費が韓国の半分以下のベトナムでコスト削減が可能と思われる。

    今回の増設でコーロンインダストリーはこれまでの生産量7万7000トンから1万6800トン増えて、合計9万3800トン規模の生産能力を確保することになる。これは全世界のタイヤコード市場の15%に相当する規模だ。コーロンインダストリーは8月から工場を本格稼動した状態だ。ベトナムのホーチミン市から北に、車で2時間の距離に位置するビンズオン省バウバン産業団地に入居した工場は、最先端の工場としても注目される。最新の生産設備を全工程に導入し、糸の生産から製織、熱処理、完成品に至るまで一貫生産システムを備えている。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-09-18 19:58:04