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現代自、最先端の水素トラックを欧州に初輸出

    • 現代自動車は19日(現地時間)、独ハノーバーで開かれた国際商用車博覧会で、スイスの水素エネルギー企業H2Eと大型水素電気トラック1000台を供給する内容の覚書を締結した。左ふたりめからロルフ・フーバーH2E会長、李インチョル現代自動車商用事業本部副社長。 写真提供=現代自動車



    現代自動車は来年から5年間、大型水素電気トラック1000台を欧州市場に供給する。水素電気トラックを前面にうち出して、欧州のエコ商用車市場に本格的に進出することになったわけだ。

    19日(現地時間)、現代自動車は独ハノーバーで開かれた「国際商用車博覧会」でスイスの水素エネルギー企業H2Energy(H2E)社と、水素電気駆動の大型冷蔵バン用途と一般バン用途のトラックの供給契約などを主な内容とした了解覚書の締結式を行ったと明らかにした。

    この日の行事には、李インチョル現代自動車商用事業本部副社長とロルフ・フーバーH2E会長、フィリップ・ディートリッヒ最高経営責任者(CEO)、ヨーク・アッカーマンH2ネットワーク協会社長など、両社の関係者50人あまりが参加した。

    覚書の締結で現代自動車は来年から2023年までの5年間に、段階的に水素電気方式のトラック1000台をH2Eに供給することになった。 H2Eはスイスでの水素生産と供給などを行う水素エネルギーの専門企業だ。スイスで水素充電ネットワークを構築するために、5月に発足した「H2ネットワーク協会」の事業開発と遂行も務めている。 H2Eは環境にやさしい物流革新を推進している「H2ネットワーク協会」の7社の会員社(ガソリンスタンド業者4社、食料品チェーン3社)を対象に、現代自動車の水素電気トラックをリース方式で提供する予定だ。

    現代自動車が供給する水素電気式大型冷蔵バン用・一般バン用トラックは、既存の現代自動車の大型トラック「エクシエント(Xcient)」をベースに、欧州現地の法律に合わせて開発している。

    現代自動車は今回のハノーバー国際商用車博覧会では、水素燃料電池の分野の展示に集中した。

    現代自動車は独自のシステム設計と独自開発した膜電極接合体(MEA)の採用で高いシステム効率を確保した燃料電池パワートレインモデル、重量と体積などを減らしつつ部品の99%を国産化した燃料電池スタック、回転時の浮上する空気ベアリングなど、世界最高水準の技術が採用されたターボ型空気圧縮機などの核心部品を展示した。

    今回の大型水素電気トラックの供給は、現代自動車が欧州のエコ商用車市場にはじめて進出するという点でも意味がある。ヨーロッパは環境にやさしい車に対する関心の高い代表的市場で、今後は市場規模が大幅に拡大することが予想される。実際に欧州の主要国は水素電気自動車の普及を拡大するために、購入補助金と充電ステーションの構築費用の分担など各種の支援政策を行っている。特にドイツは補助金、オランダとノルウェーなどは税制優遇措置を中心に普及拡大を奨励している。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-09-20 19:12:53