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SKハイニックス「アーニングショック」…DRAM価格の下落で

    • SKハイニックスの四半期別実績


    昨年、SKハイニックスは「売上40兆ウォン・営業利益20兆ウォン」を突破する創業以来最高の業績を達成したが、さいきんの半導体景気の鈍化によって昨年の第4四半期の実績は市場の期待を大きく下回る「アーニングショック」を記録した。これに対してSKハイニックスは、今年の第1四半期のDRAMとNAND型フラッシュの出荷量は前四半期よりもそれぞれ10%ほど減少すると予想し、これに合わせて今年の設備投資規模を前年比で40%縮小すると発表した。

    SKハイニックスは24日、昨年の第4四半期の業績は売上高9兆9381億ウォンと営業利益4兆4301億ウォンを記録したと発表した。売上高は過去最高だった直前の四半期の11兆4168億ウォンに比べて13.0%減少し、前年同期の9兆276億ウォンよりは10.1%増加した。

    また営業利益は最高だった前期の6兆4724億ウォンに比べて31.6%急減しており、前年同期の4兆4658億ウォンと比べても0.8%減少したことが分かった。四半期の営業利益が5兆ウォン以下に落ちたのは、2018年第1四半期以降の3四半期ぶりであり、これは証券会社の予測値の平均であるコンセンサスの5兆1000億ウォンよりも大きく低い。 SKハイニックスは昨年の第4四半期の実績が市場の期待を下回ったことについて、一回性の費用が増えたことが一役買ったと説明した。 SKハイニックスは「清州事業場のM15ラインにクリーンルームが開設されて損失が発生し、一回性の人件費などが反映された」とし、「このような一回性のコストがなければ、市場が予想していた営業利益を記録しただろう」と付け加えた。市場の一部では価格の下落幅が大きいNAND型フラッシュ部門で、昨年の第4四半期に赤字を記録したものと推定している。

    ただし昨年全体を見れば売上高40兆4451億ウォンと営業利益20兆8438億ウォンを達成し、歴代最高記録を樹立した。当期純利益も15兆5400億ウォンで最高値だ。すべての半導体市場を合算した総合半導体の順位では、SKハイニックスはサムスン電子とインテルに次いで第3位のレベルだが、今回は営業利益が20兆ウォンを超えたことで、インテルとのギャップがさらに狭くなることが予想される。インテルの昨年の営業利益の推定値は220億ドル(24兆8000億ウォン)水準だ。

    しかしこのような年間最大の実績もかかわらず、今年の上半期の実績はふるわないと予想される。昨年の第4四半期のDRAM出荷量が前期比で2%減少し、平均販売価格(ASP)も11%下落するなど、市場の鈍化ははっきりしている。半導体業界はSKハイニックスの今年の第1・第2四半期の営業利益は2兆ウォン台に下落する可能性があると見ている。

    SKハイニックスは今年の実績は半導体価格の流れに沿って、上半期は不振だが下半期には回復する、いわゆる「上低下高」パターンを描くと予想した。下半期にはサーバー顧客が新規サービスを開始する予定であるうえに、スマートフォンの新製品発表などの大型イベントが予定されているからだ。また、顧客がこれまで保有していた半導体の在庫を排出してメモリ需要はよみがえると見通した。キム・ソクSKハイニックスDRAMマーケティング担当常務は、「第2四半期の需要は第1四半期よりも増加すると見られ、第3・4四半期に入って徐々に増加傾向を示すだろう」とし、「上・下半期の需要の割合は40対60ほどで、後半に入ってますます改善するだろう」と説明した。 SKハイニックスは今年の年間出荷量の増加目標値をDRAMは10%の中後半に、NAND型は30%の後半とした。ただし第1四半期の出荷量は全般的な需要の弱気に、季節的な変動の影響まで加わって、DRAMとNAND型の両方で前四半期比で10%台の減少率を示すと予想した。

    今年の設備投資の規模は昨年の17兆ウォンよりも減少すると予想される。チャ・ヂンソクSKハイニックス副社長は、「市場の流れを反映して、今年の装置に対する投資は前年比で40%縮小する計画」だとし、「状況に応じて投資をさらに低減する可能性があるが、研究開発とM16工場に対する新規建設など、将来の成長基盤をのための投資は縮小せずに維持する」と語った。

    一方、SKハイニックスは昨年に史上最高の実績を達成したことに対する報酬として、従業員に月の基本給との対比で1700%に達する成果給を支給することを決めた。また、株主には1兆260億ウォン(株1500ウォン)規模の現金配当を実施する方針だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イ・サンドク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-01-24 19:51:29