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現代自、昨年の営業利益47%ダウン…今年は反騰に自信


    一時は8兆ウォンを行き来た現代自動車の営業利益が、昨年は3兆ウォンを下回った。現代自動車が国際会計基準(IFRS)を導入した2010年以来で最悪の営業実績だ。現代自動車は2017年、中国の「サード報復」の影響で5兆ウォン台の営業利益が崩れたことがある。昨年は2017年と比べても、2兆ウォン以上も利益が急減した。

    米・中貿易紛争の影響で両市場での販売が急減したうえに、為替の急変と原価上昇まで重なり、収益性が大きく悪化したためだ。昨年の第3四半期の実績が底を打って、第4四半期には小幅で反発したものの、回復を論議するには力不足だった。しかし現代自動車は今年の実績については自信を見せている。今年の販売目標を前年よりも2%増やし、新車効果によって収益性改善に乗り出したいと述べた。

    現代自動車は4日、ソウル市良才洞の本社で22018年の年間業績発表カンファレンスコールを開き、昨年の営業利益は2兆4222億ウォンで前年よりも47.1%減少したと発表した。売上げは97兆2516億ウォンを記録して前年同期比で0.9%増えたが、営業利益は半分ほどになったわけだ。

    現代自動車の年間営業利益は2011~2013年に8兆ウォン台にまで増加したが、その後は下落傾向を見せている。 2017年に「サード報復」の直撃を受けて営業利益は4兆ウォン台に落ちたことに続き、昨年は2兆ウォン台の営業利益を上げるにとどまった。

    昨年は収益性の指標である営業利益率は2.5%に過ぎなかった。現代自動車の営業利益率は2011年に10.3%まで上がることもあったが、その後は継続して下落して2017年に4.7%、2018年は2.5%まで低下した。 2220万ウォンのソナタ1台を売って55万ウォンしか得なかったという意味だ。

    チェ・ビョンチョル現代自動車財経本部長(副社長)は、「新車発売にともなう自動車部門の販売改善にもかかわらず、ウォン・ドルの為替レートと新興国の通貨の弱気が深まるなどの外部要因と、将来の競争力を向上させるための投資費用の増加などが原価率の上昇につながり、昨年の収益は前年比で下落した」と説明した。

    四半期ベースでは最悪のアーニングショックを記録した昨年の第3四半期以後、現代自動車の売上げと営業利益は大幅に改善した。しかし2017年の第4四半期と比較すると、売上げは4.8%増加したにもかかわらず営業利益は35.4%減少し、依然として不安な様子だ。

    昨年の第4四半期、現代自動車は売上げ25兆6695億ウォンと営業利益5011億ウォンを記録した。売上高は前年同期比で4.8%増加したが、営業利益は35.4%も減少した。第3四半期(2889億ウォン)よりも営業実績は改善されたが、コンセンサス(7934億ウォン)を大きく下回った。特に昨年の第4四半期に現代自動車は、2010年のIFRS導入後の四半期実績としては初めて当期純損失2033億ウォンを記録した。関連会社である現代ロテムのプラント事業であるカタールの下水処理場の設計変更にともなう損失発生のせいだと見られる。

    特に昨年の第4四半期、現代自動車が市場推定値との対比で実績の低下を示したことは、為替レートをはじめとするコスト負担が大きな影響を及ぼした。去る第4四半期に対ドルのウォン(四半期の平均1127.8ウォン)は前四半期比で0.6%上昇(ウォン安)したが、ユーロ(-1.3%)とルピー(-2.3%)やペソ(-3.9%)などに比べては全体的にウォン高だ。このために昨年の第4四半期の売上原価は前四半期との対比で4.2%も急騰した。これにくわえて、昨年は国内最低賃金の高騰で部品社の経営悪化が激しくなり、単価上昇分が完成車業界に転嫁されたことの影響が大きかった。また、昨年の第4四半期に新車発売が集中し、販売管理費が前四半期比で4.4%増えたことも負担だった。

    ク・ヂャヨン現代自動車IR担当常務は、「最近は売上高原価率が継続して悪化したが、これはウォン・ドルの為替レートと新興国の通貨安による非友好的な為替レートの環境影響が大きかった」とし、「ここに新規パワートレインの開発とデザインセンターの竣工など、中長期の販売競争力向上のための投資費用も発生した」と明らかにした。

    ハイ投資証券のコ・テボン リサーチセンター長は、「現代自動車の営業利益がコンセンサスを大きく下回ったのは、コストの上昇と一回性の引当金のためと推定される」とし、「現代自動車が2・3次協力社のコスト負担を抱えながら、全体的にコストが上昇した原因が大きかった」と分析した。

    現代自動車は今年、積極的な新車発売を通じて収益性を回復するという計画だ。現代自動車は今年の販売目標を、昨年よりも2%増の459万台に増やした。昨年まで不振だった中国市場で86万台を販売して前年よりも8.8%高め、北米圏でも前年より1.6%増えた88万台を販売するという案を出した。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/ムン・ヂウン記者/ヨン・ファンヂン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-01-24 17:55:39