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斗山「車両用バッテリー部品事業に未来かける」

  • 斗山グループが新事業に拍車をかけている。斗山グループの事業持株会社である(株)斗山は、ハンガリーの電池箔生産工場の着工式を行ない、急成長しているヨーロッパの電気自動車用バッテリーの電池箔市場の攻略に乗り出したし、政府の脱原発政策によって仕事が減って経営難に悩まされてきた斗山重工業は、米国の小型原発市場に進出して反騰のきっかけを作っている。

    斗山は24日、ハンガリーのタタバーニャ産業団地内の工場新築現場で、ハンガリーのシヤルト・ペテル外交通商部長官、チェ・ギュシク駐ハンガリー大使、トン・ヒョンス斗山副会長(写真)などが参加した中で、電池箔生産工場の着工記念行事を行ったと明らかにした。

    斗山は電池箔生産のために去年からタタバーニャ産業団地内の14万4,000平方メートルの敷地に生産工場の建設を準備してきたし、来年初めの完成を目標に工事を進めている。

    斗山のハンガリー工場は年間5万トンの電池箔を生産することができ、これは電気自動車220万台に供給可能な規模だ。電池箔は二次電池の負極部分に被せる薄い銅膜だ。電気自動車用バッテリーの核心素材として、毎年需要が急増している。グローバルな電気自動車・バッテリー市場調査機関であるSNEリサーチによると、2018年に1兆1000億ウォンだった世界の電池箔需要は2022年に6兆7000億ウォン、2027年には14兆3000億ウォンと年平均で45%成長する見通しだ。

    斗山ハンガリー工場は、欧州内の唯一の電池箔工場だ。斗山は工場用地を物色する過程で、ハンガリーが中央ヨーロッパの中心地として道路・鉄道などの物流輸送インフラが整っている点を注視したことが分かった。ハンガリー政府も工場設立にさまざまなインセンティブを提供するなど、関心を傾けた。この日の行事に参加したペテル長官も昨年11月に工場建設に関連して直接懇談会を主宰するなど、力を加えた。

    斗山の関係者は、「SKイノベーションとサムスンSDIの電池工場がハンガリーにあり、LG化学はハンガリーの近く、ポーランドのコビエジツェにバッテリー工場を運営しているなど、世界的な電気自動車用バッテリーメーカーが近くにあり、物流費の削減が可能だ」とし、「さらにダイムラーやアウディなど世界の自動車メーカーの工場も位置しているなど、電気自動車関連の生態系が整っているのがハンガリーの利点」だと述べた。

    斗山は2014年にルクセンブルクの銅箔製造企業のサーキットフォイル(Circuit Foil)社を買収して電池箔の源泉技術を確保し、電池箔市場に本格的に進出した。その後は電気自動車の走行距離の向上とバッテリーの高密度化・軽量化のために効率の高いハイエンド電池箔製品開発を完了し、量産にいたることになった。

    斗山のトン副会長は、「高品質でありながら価格競争力を備えた、欧州市場最高の電池箔生産拠点に育てていく」と抱負を明らかにした。

    一方で斗山重工業は、米国で最初に建設された小型モジュール原発(SMR)プロジェクトに12億ドル(約1兆4000億ウォン)規模の主要機器を製作・供給する。斗山重工業は24日、米国原子力発電専門会社のニュースケールパワー(NuScale Power)社と原子炉モジュールと関連機器の供給のための事業協力契約を締結したと明らかにした。 23日、斗山重工業ソウル事務所で開かれた契約式には、ニュースケールパワー社のジョン・ホプキンス最高経営責任者(CEO)とナ・ギヨン斗山重工業原子力BG長などが参加した。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-07-24 17:58:28