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自動車部品のマンド社、中国で自律走行部品を量産

現地電気自動車メーカーの顧客として確保 

    • マンドの四半期別売上げ


    ハルラグループ所属の自動車部品会社である萬都(マンド)社は、尖端自律走行車の部品を中国で本格的に量産を開始した。

    2016年に契約した東南汽車(ヅンナン自動車)のほか、現地の電気自動車(EV)メーカーの追加納品先として確保するなど、売上げの多様化も着々と進めていることがわかった。マンドはこのような現地化戦略で、創業以来で初の構造調整の危機を突破するという目標だ。 27日の自動車業界によると、マンド・ヘラエレクトロニクス(MANDO-HELLA Electronics)は今月に入って、レーダーセンサーなどの尖端運転補助装置(ADAS)を構成する部品を中国江蘇省の蘇州法人で生産している。

    2008年にマンドが独ヘラエレクトロニクスと50対50で合弁して(現在マンドの持分はハルラホールディングスが保有)設立したマンド・ヘラは、マンドが設計した高難度車両電子機器の電子制御装置(ECU)とADASを量産する。

    マンド・ヘラが全量を国内生産していたADAS部品を、中国で製作して供給するのは初めてだ。 ADASは車線逸脱警報や衝突防止、眠気防止、自動駐車のような副技術で構成された半自律走行システムだ。マンド・ヘラは2014年にADASの核心部品であり、車両の「目」の役割を果たす短距離・中距離・長距離レーダーセンサーを国産化することに成功した。

    自動車業界の関係者は、「これまでマンドはADAS部品を国内で製造し、中国などの海外市場に供給したが、今は中国でADAS部品を量産して物流費と人件費を削減し、尖端自律走行部品部門で価格競争力を高めた」とした。

    マンドはADASの中国量産とともに、新しい販売先も確保した。マンドは2014年に設立された新生中国のEVブランド「ホジュン自動車(合衆汽車)」とADAS供給契約を獲得したことが分かった。ホジュン自動車製小型EVスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の 「E-TAKE」と「U」モデルを作る。マンドは先だって2016年にヅンナン自動車をはじめ、中国の自動車企業から5万台以上のADAS契約を獲得するなど、既存の主要販売先の現代・起亜自動車のほかにも多様化に拍車をかけている。マンドはホジュン自動車との詳細な契約規模は明らかにしなかった。

    マンドはこのような現地化戦略で中国発の危機を克服するという計画だ。物流・人件費のたるみを取り去って、脱現代自動車グループを加速するわけだ。マンドはすでに吉利汽車・長安汽車・長城汽車のような中国の有力自動車会社に対する部品供給を増やしている。マンドは現在、売上高全体の50%台の水準である現代自動車グループの割合を、来年までに40%に減らしていく方針だ。マンドは今年に入って自動車部品の売上げ・利益が停滞に陥って危機管理に突入した。世界最大の市場である中国での自動車販売台数が全体的に減少に転じたうえ、主要完成車の顧客である現代・起亜自動車が現地で真剣に苦戦していることでマンドも打撃を受けた。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-08-27 17:35:43