記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

現代自動車がマスクを生産…「コロナ長期戦に備え」

  • 現代自動車は国内で「コロナ19」予防のための「マスク生産」に乗り出す。 1次目標は28万人を超える世界の従業員に提供するものだ。残る量は地域社会に貢献するという計画だ。世界の工場別に、長ければひと月まで続くシャットダウン(臨時閉鎖)のためにかなりの損失を甘受しているが、社員の健康の保護と社会貢献のために必要だという決断の産物だ。

    9日の完成車業界によると、現代自動車は国内でマスクの生産設備を構築し、全世界の社員にマスクを優先供給することを有力に検討している。生産場所は現代自動車の儀旺研究所だ。現代自動車の関係者は、「コロナ19事態によって海外工場の従業員のマスク需要が増えており、非常用マスク設備が必要だということに経営陣が共感している」とし、「内部従業員に優先して配布し、残りは地域社会に寄付する方案を検討している」と語った。

    現代自動車はまず一基の設備を稼働させて、マスクの生産に乗り出す方針だ。通常、マスク生産装置の入庫と生産準備には約7ヶ月かかる。現代自動車が決断を下しても、数ヶ月が経過してこそ本格的に生産が行われるものと予想される。しかしコロナ19事態が長期化する可能性が高いうえに、今後も同じような状態が続くことがありえることから、現代自動車のマスク直接生産に対する決定は合理的な判断として評価されている。

    現代自動車と起亜自動車、現代モービス、現代グロービス、現代建設、現代製鉄など、現代自動車グループの系列各社の世界の従業員は昨年の時点で28万人だ。設備が整えば現代自動車は毎日数千~数万枚のマスクを生産できるものと思われる。ただし現代自動車はマスクの市販は別途に考慮していないことが伝えられた。

    現代自動車だけでなく、起亜自動車も中国の工場で現地従業員のためのマスクを生産することを検討している。これは中国政府が現地企業に従業員用マスクの生産を勧告したことによる措置だ。中国の各地方政府は従業員全員の14日間の行動報告などの条件を満足させて、マスクとゴーグルや手袋などの常時備蓄を要求するなど、工場の稼働承認の要件を大幅に強化した。起亜自動車は江蘇省の塩城工場に今月8日からマスク設備を持ち込み、生産を開始した後に従業員に配る予定だ。

    このように国内の大企業は相次いでコロナ19予防のためにマスク生産企業を助けるか、または直接生産を検討中だ。国内のA大企業は最近、マスクの直接生産を検討したが最終的に放棄した。大企業のマスク生産に大きな規制はないが、中小企業の仕事を奪うという批判を勘案したものだ。中小企業中央会の関係者は、「マスクは国内市場の規模があまりにも小さく、生産量が少ないため、中小企業に適した業種や生計型適合業種として考慮されることはなかった」と説明した。

    先だってサムスン電子もマスク製造業企業のスマート工場構築を積極的に支援し、生産量を大幅に増やした。中企中央会によると、サムスン電子がスマート工場の構築を支援したE&W社、レステック社、エバーグリーン社、ファジン産業など4社のマスク生産企業の日産合計生産量は、従来の92万枚から139万枚に51%も増加した。

    一方、コロナ19事態の長期化で工場のシャットダウン期間が延長され、現代自動車グループの悩みは深くなっている。現代自動車は9日、当初は今月10日までだった米国アラバマ工場のシャットダウン期間を来月1日まで延長すると明らかにした。

    アラバマ工場はこれによって先月18日からほぼ1カ月半、稼動せずに閉鎖になったままだ。起亜自動車のジョージア工場も停止期限を今月10日から24日に先のべした。ジョージア工場は先月30日からシャットダウンした。このほかに現代自動車は先月23日から今月9日まで閉鎖することにしていたブラジルの工場も、現地政府の方針によって今月24日までに閉じることにした。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者/イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-09 18:11:02