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現代自、第2四半期に向けて「警告灯」点灯

    • 現代自と起亜自の第1四半期実績見通し


    「第1四半期が韓国と中国市場だけが影響を受けたならば、第2四半期は韓国と中国をのぞくすべての市場に生産中断と移動制限の影響が集中している。第2四半期は赤字規模が問題になるだけで、ほとんどのグローバルメーカーの赤字転換は避けられない」。

    サムスン証券のイム・ウンヨン自動車産業アナリストは、現代自動車の今年第2四半期(490億ウォン台)の赤字転換を予告した今月中旬の報告書でこのよう説明した。現代自動車の赤字転換はいまのところ少数意見だが、市場の第2四半期の見通しはますます暗くなっているという意味だ。

    現代自動車は北米とヨーロッパ、インド、中南米などにコロナ19の感染が広がり、先月の下旬頃から韓国と中国をのぞく世界の工場を半月からひと月あまり稼働を中断した。トルコの工場が20日から再稼働したが、現地の事情によってはいつでも再び閉鎖することがありうる。世界の流通網も事実上はマヒした状態だ。

    現代自動車グループは先週、50社以上の系列社の役員900人あまりの年俸を一括で20%削減するガイドラインを下したのは、このように「第2四半期はさらに危険」だという懸念からだ。

    いまの市場は現代自動車が第1四半期の営業利益7000億ウォン台を記録し、前年同期比で14%以上の減少が予想されている。同じ期間に起亜自動車は40%以上も落ちた、3000億ウォン台の営業利益が予想される。専門家らは第2四半期の現代・起亜自動車の営業利益は、1年前よりも50~70%をこえて減るだろうと見ている。

    コロナ19事態の長期化にともなう世界的な自動車・部品メーカーに対するショックの見通しは、海外の有力市場調査機関も同じだ。 S&Pによると、現代・起亜自動車の地域別の販売台数は北米で(前年比)約15%、欧州で20%、国内で5%ほど減少するものと思われる。中国と新興市場はそれぞれ10%を超える下落傾向が予想される。そして現代・起亜自動車の今年の合算売上げは、前年比で8~10%落ちるだろうとS&Pはにらんでいる。

    現代・起亜自動車がコロナ19の衝撃を迎えながら、それでなくても不振に苦しんでいたグループ系列会社も非常経営に注力している。現代自動車グループは先月中旬、全系列会社にそれぞれ数千億~数兆ウォンにのぼる現金を準備するように「特命」を下した。現代製鉄は従業員の希望退職、鋳造・鍛造事業部門の分割、鋼管事業の売却に続き、ソウル市蚕院洞の社屋をはじめとする不動産売却も推進し、現金調達に力を入れている。現代ロテムは今年初めに非常経営を宣言し、管理職の希望退職と役員の削減に乗り出した状況だ。

    韓国GM、ルノーサムスン自動車、双竜自動車など他の完成車と部品協力社はさらに状況は良くない。双竜自動車はすでに生存の岐路に立ったし、韓国GMとルノーサムスンも北米輸出が急減した。今月の国内完成車の輸出は、前年同月比で43%減の12万台にとどまるとの見通しも出ている。

    業界では1次協力会社が第2四半期に大挙して赤字に転換する可能性があると見ている。 2~3次協力社のうちで第2四半期に倒産する企業が多数出てくるかもしれないという懸念も大きい。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-20 17:49:48