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イミューンメド社「コロナ治療薬」7月に伊で臨床計画

コロナ抗体新薬 `HzVSFv` 

  • 「イタリアで欧州の臨床試験受託機関(CRO)と契約して、来る7月からコロナ19の臨床第2相に突入する計画だ。臨床2相が成功裏に終わった後に、条件付き薬品として国内でも使えるようになるだろうと期待する」。

    20日、ImmuneMed(イミューンメド)のアン・ビョンオク共同代表は京畿道板橋(パンギョ)のコリアバイオパークで開かれた「コロナ19抗体新薬(HzVSF)開発経過報告」の記者会見の席で、「国外での臨床と関連して食品医薬品安全処の許可手続きを踏んでおり、各大学の臨床試験審査委員会( IRB)の資料通過を待っている」とし、「食品医薬品安全処の審査がスムーズに行われたならば、来る7月から臨床が可能だ」と語った。

    イミューンメドのキム・ユンウォン共同代表は、「(抗体新薬HzVSFvの)投与人員は7人」だとし、「4つの病院で感染の症状が最も深刻な重症段階の患者を対象にした」と説明した。キム共同代表は、「7人のうち4人からはウイルスが(投薬後)数日内に完全になくなった」とし、「投薬したけれど亡くなった方は、転移性肺がんが死亡原因であることが分かった」と述べた。

    キム共同代表は死亡した患者に対し、「最初に投与したときにウイルスの増殖が急減し、肺炎の症状はとても良くなったが、肺纖維症のような他の疾患を解決できずに亡くなったと判断される」と付け加えた。これと関連し、イミューンメドはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の治療薬「Kaletra(カルトラ)」を既に投与されたり、人工呼吸器や体外膜酸素供給装置(ECMO)などを使用する必要があるほど重症度が高くて高齢の患者が、HzVSFvの投与後は劇的に症状の緩和効果を経験したという事実に注目してほしいと強調した。

    治療効果の見られなかった3人の患者は、肺線維化や転移性肺癌、細菌性肺炎などの基礎疾患が悪化したためで、HzVSFvの治療効果がなかったわけではないと主張している。ギリアド・サイエンシズ社の「レムデシビル」はウイルスの複製抑制効果は顕著だが、肺に重度の損傷を引き起こす「サイトカインストーム」を起こす限界については、「可能ならHzVSFをレムデシビルと併用投与することも検討している」と述べた。

    HzVSFvはイミューンメドがインフルエンザの治療薬として開発していたマウスのウイルス抑制物質(VSF)を、グローバル医薬品受託製造企業のLonza(ロンザ)社とともに人間用として開発したものだ。 HzVSFがコロナ19に対しても治療効果を見せたことから、去る1月に重症患者を対象に「治療目的使用の承認」を受けた。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-20 17:23:49