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LS電線、欧州で1342億受注…海底ケーブル敷設


    • LS電線の従業員が江原道東海市の東海港で海底ケーブルを出荷している。 [写真提供= LS電線]


    LS電線は電力ケーブル本場である欧州市場で大規模な受注を獲得し、市場拡大の足場を整えた。 LS電線は21日、オランダの国営電力会社テネットと1342億ウォン規模の海底ケーブルの供給契約を締結したと明らかにした。今回の受注はヨーロッパ進出以来で最大の規模だ。

    オランダは来る2029年までに10ヶ所の洋上風力発電団地を建設し、計11GW(ギガワット)の発電量を確保する計画だ。

    LS電線はオランダの北と西の近海に建設される2ヶ所の海上風力発電に、2023年までに総210キロメートルの海底ケーブルを供給することになる。この事業は2029年まで進められるだけに、追加の受注も期待している。

    海底ケーブルは海底という特殊な環境でも問題なく動作する必要があるため、ケーブル分野の最高水準の技術力が集約されることから「ケーブルの花」と呼ばれる。

    海底電力ケーブル市場は徐々に大きくなる傾向にある。グローバルな親環境基調で洋上風力だけで生産された電気を供給したり、島などの環境に配慮して、生態系を保全しながら電気を送るために使用されるからだ。業界によると、全世界の海底電力ケーブル市場は2016年の5兆ウォン規模から年平均で5.9%ずつ成長し、今年は7兆1700億ウォンに達すると予想される。

    LS電線側は、今回の入札が技術力とビジネス経験などを一緒に評価する総合審査制で行われただけに、グローバルな事業能力を認められたものと説明した。 LS電線は2012年の英国海上風力発電をはじめとし、2013年デンマーク、2016年ベルギーなどで15~30キロメートルの中・小規模の海底ケーブルを受注し、ヨーロッパ地域で着実に信頼を築いてきた。昨年は台湾だけで5000億ウォン規模の海底ケーブルを受注したことに続き、今年3月にはバーレーン本島と東南部ハワル島間を結ぶ総1000億ウォン規模の契約を獲得するなど、大型受注が続いている。

    LS電線は今後5年間で欧州の海底ケーブル市場は数兆ウォンに達すると予想している。オランダの受注を土台に、ヨーロッパ地域の海底ケーブル事業の受注に全力を尽くすという立場だ。ミョン・ノヒョンLS電線代表は、「ヨーロッパは再生可能エネルギーの拡大政策で洋上風力発電団地の開発が活発であり、海底ケーブル市場も世界最大規模」だとし、「今年はヨーロッパ地域本部を新設しマーケティングを強化するなど、欧州市場を攻略するために努力している」とした。

    先だってLS電線は、去る1月の「2030グローバルビジョン」を通じて 「ケーブルソリューションのグローバルリーダー」に飛躍すると発表した。アジアと中東が売上げの90%以上を占める事業構造から脱却し、全世界でバランスのとれた成長を追求してグローバル企業としての地位を固め、単純なケーブルメーカーではなく、電力・通信ケーブルソリューションを提供する企業になるという意味だ。このために2030年までに欧州・米州・アフリカ・中南米を中心に投資を拡大し、生産・販売法人などの海外拠点を現在の23ヶ所から40ヶ所に2倍近く増やす予定だ。

    今年4月には東海市に海底ケーブル第2工場を竣工し、生産能力を2.5倍に拡大した。 第2工場の竣工でS電線は、2009年に海底ケーブル市場に進出以来の10年めで生産量ベースで世界4位に跳躍することになった。
  • 毎日経済_チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-21 17:35:32