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サムスン電子「第2四半期に大きな打撃」予想


    • サムスン電子が非対面IT需要の増加にともなうメモリ半導体の好調で、今年の第1四半期は前年比3.43%増の6兆4473億ウォンの営業利益を記録したと発表した。 29日、サムスン電子の従業員がマスクをかけたまま、サムスン電子瑞草社屋を通り過ぎる。 [ハン・ジュヨン記者]


    半導体部門の堅調な業績のおかげで今年の第1四半期はセーブしたサムスン電子は、第2四半期にはスマートフォン・テレビ・家電などを中心に実績の低下が避けられないとの見通しを出した。「コロナ19」の拡散による需要萎縮と工場の稼動中断の影響で主要製品の販売が不振になり、業績に直接的な打撃を与えるだろうという説明だ。

    サムスン電子はコロナ19による不確実性が下半期まで続くと予想して、技術的なリーダーシップとコスト競争力、革新的な製品の準備で対応する方針だ。

    サムスン電子は29日、今年の第1四半期は売上g55兆3252億ウォンと営業利益6兆4473億ウォンを記録したと発表した。前年同期比での売上高は3.15%減少したが、営業利益は昨年よりも3.43%増加した。当初、金融投資業界ではコロナ19の影響で、サムスン電子の第1四半期の営業利益は5兆ウォン台にとどまるとの見通しまで出た。しかし第1四半期はコロナ19の影響が本格化していないうえに、半導体部門が良い実績を上げ、為替も肯定的に作用したことで6兆ウォン台の営業利益を守った。

    半導体部門の営業利益は3兆9900億ウォンで、前四半期比で15.7%増加した。コロナ19で非対面関連の情報技術(IT)の需要が増え、サーバーとPC製品のメモリ需要が堅調だった。スマートフォンを担当する無線事業部(IM部門)はコロナ19で販売量が減少したが、「ギャラクシーS20」など主力製品の販売比率が増えてマーケティング費を効率化し、営業利益2兆6500億ウォンを達成して半導体とともに第1四半期のサムスン電子の業績をリードした。

    • 営業利益の推移(左)と第1四半期の分野別営業利益


    ディスプレイ部門は、営業損失2900億ウォンを記録し、赤字転換し、消費者家電(CE)部門もコロナ19と、季節変動の影響が重なり、前年比16.6%減の4500億ウォンの営業利益を記録した。

    しかしこの日の業績発表でサムスン電子は、コロナ19の影響が本格的に影響する第2四半期から業績が下落することを明らかにした。特にテレビ・家電・スマートフォンのいわゆるセット事業がコロナ19で生産と販売に支障をきたし、実績が大きく悪化するだろうと予想した。

    サムスン電子の関係者は、「部品事業では、ディスプレイ部門がスマートフォン市場の低迷で業績悪化が予想される」とし、「セット事業はコロナ19による需要の萎縮と店舗の閉鎖、工場の稼動中断の影響で主要製品の販売量と実績が大きな幅で下落すると予想される」と述べた。

    特にディスプレイ事業では、顧客の需要減少によって中小型ディスプレイの業績悪化を予想した。グローバルなスポーツイベントのすべてが延期されたことにともない、テレビ用ディスプレイ事業も市場の低迷は避けられないだろうと予想した。

    スマートフォンもまた、第2四半期は本格的なコロナ19の拡散で世界的な需要が萎縮するものと予想した。一部では第2四半期のIM部門の営業利益は、2016年のギャラクシーノート7発火事態以後で最低を記録するだろうという観測が出ている。

    テレビ市場はスポーツイベントの延期と市場の状況悪化で、前年比で萎縮すると予想しており、生活家電事業も世界的な需要の減少で実績の減少幅が相当なものになる見通しだ。

    サムスン電子はコロナ19による不確実性はが下半期まで大きく続くと予想した。サムスン電子はこのような状況から、半導体市況と関連する年間ガイダンスを提供しないことにした。

    国内の証券各社は現在、サムスン電子の第2四半期の営業利益を6兆ウォン台後半から7兆ウォン台序盤で見込んでいる。

    しかし今後のコロナ19の影響によって、第2四半期の実績見通しはさらに下方調整されるかもしれない。ディスプレイとのセット事業も不振により、第2四半期の実績で半導体部門が占める割合は非常に高くなる見込みだ。

    キム・ドンウォンKB投資証券リサーチセンター理事は、「スマートフォンはオフライン購入の割合が相当に高いが、米国と欧州の流通網が悪化した影響から、第2四半期のIM部門の営業利益は1兆1000億ウォンにとどまるだろう」とし、「CE部門の営業利益も2000億ウォン水準と予想され、半導体部門の業績改善効果は相殺されるだろう」と説明した。

    サムスン電子のソ・ギョンウォン副社長は、「3月からコロナ19が全世界的に本格的に拡散したことで、一部の生産施設の稼動中断や流通網・サプライチェーンとオフライン売り場の閉店などにより、第2四半期には事業を中心で困難を経験すると予想される」とし、「下半期にも不確実性が常に存在するだけに、状況を綿密に監視して製品のリーダーシップと市場でのリーダーシップによって、柔軟かつ迅速な対応で事業と顧客影響の最小化に注力するつもり」だと説明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-04-30 11:26:11