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「サムスンにLCDパネル供給」...中・日・台の無限競争

  • グローバルな各ディスプレイメーカーは、サムスン電子製テレビ用の液晶表示装置(LCD)パネルの供給を増やすために競争を繰り広げている。サムスン電子の必要量の30~40%を供給することで知られているサムスンディスプレイが、今年末にLCDパネル事業を整理することを決めたことから、中国や台湾企業を中心に、この座を占めるためのラブコールが続いている。中国企業の低価格攻勢などでLCDパネルの収益性は悪化したが、サムスン電子に対する供給量を増やし、安定した物量を確保できれば市場支配力を高めることができると見る雰囲気だ。

    10日の電子業界によると、台湾のホンハイグループ(鴻海精密工業/Foxconn)傘下のシャープは、サムスン電子へのLCDパネルの供給を再開する計画だ。サムスン電子がシャープからLCDパネルを調達するのは約4年ぶりだ。量は100万枚未満で、シャープはLCDパネル工場の運営会社である堺ディスプレイプロダクト(SDP)社で生産したパネルをサムスン電子に供給する予定であることが伝えられた。

    サムスン電子に既に物量を供給している中国TCLの子会社チャイナスター(華星光電/CSOT)と台湾AUO(友達光電股份有限公司)などは、納品量の拡大を狙ってマーケティングを強化している。 CSOTはサムスンと両社がLCD生産に協力してきた点をアピールすることが分かった。 CSOTはサムスン電子の中国蘇州8.5世代工場の株式10%を保有しているなど協力関係にある。 AUOもサムスン電子にQLED TVパネルを供給した経験を生かして競争に飛び込んだ。同社はサムスン電子にカーブドベゼルレス8Kパネルなどを供給したことがあるが、4K(UHD/超高画質)と8Kなどのプレミアムテレビを中心に物量供給を狙っている。パネル供給を再開することにしたシャープはサムスン電子のプレミアムテレビパネルの供給も模索しており、業界1位の中国BOE(京東方科技集団)も供給拡大を進めている。安定した量産が可能で技術力を備えたLGディスプレイもサプライヤ候補だ。

    昨年は世界テレビ市場でシェア30.9%(金額ベース)で、14年連続で1位を占めたサムスン電子は、断然ディスプレイ業界の「大手」だ。サムスン電子が昨年出荷したLCDテレビは4039万台に達している。市場調査会社のオムディアによると、サムスン電子は今年の3月に395万台のテレビ用LCDパネルを調達したが、これは世界的なLCDテレビパネル購買量の16%水準で、テレビメーカーでは圧倒的に1位だ。サムスン電子がプレミアムテレビとして押しているQLED TVも、LCDパネルをベースにして作られる。サムスン電子はLCDテレビパネルの30~40%ほどをサムスンディスプレイから調達し、台湾AUOとBOE、CSOTなどの中国メーカーからも製品の供給を受けている。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-05-10 17:46:17