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現代自、ロシア進出10周年記念…限定車を出荷

「ソラリス」限定車を出荷 

    • 写真は2010年9月の工場竣工式で、鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長と当時ロシアのプーチン首相が一緒に「ソラリス」を試乗しているようす。 [写真提供=現代自動車]



    現代自動車(Hyundai Motor Company)は露サンクトペテルブルク工場の竣工10周年を迎え、「SOLARIS(ソラリス)」限定モデルを4500台販売することにした。

    鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長は2010年9月21日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクでロシアのプーチン大統領(当時は首相)と会った。新興国に伸びて行った現代自動車グループは、サンクトペテルブルク工場(HMMR)を完成したところで、ロシア政府は世界的な金融危機の衝撃の中で経済再建にしがみついていた。この日の工場の竣工式で、鄭会長とプーチン現大統領は生産されたばかりの小型セダン「ソラリス」(「アクセント」のロシア向けモデル)に試乗して話題を集めた。プーチン大統領が運転席に座り、鄭会長は助手席で各種機能を詳細に説明した。

    現代自動車は29日、サンクトペテルブルグ工場竣工10周年を迎えてソラリス限定モデルを来月ロシアで出荷すると明らかにした。 4500台の限定版ソラリスは、ロシア工場10周年を記念するエンブレムを室内外に付け、現地で人気の高いオプションを搭載する予定だ。ソラリスは2010年12月から今年8月までに計95万5156台が販売され、2016年には年間9万380台を販売して現地市場1位の車に上がるなど「ロシアの国民車」として通じている。

    現代自動車の関係者は、「コロナ19のために、今年の上半期はロシアでの生産・販売ともに減少したが、最近は急速に販売量を回復中」だとし、「今年は韓国とロシアの国交30周年であり、現代自動車ロシア工場の成長は両国の友好関係を証明する代表事例だけに、ソラリス限定版を出荷してこれを記念した」と説明した。

    鄭会長の決断でロシアに生産工場を建ててから10年、現代自動車グループは疾走を続けている。昨年、現代自動車はロシアで現地生産量を含めて17万8809台を、起亜自動車は22万5901台を販売した。両社のシェアはそれぞれ10.2%と12.8%で、ルノー日産アライアンス系やロシア地元ブランドのアフトヴァース(AvtoVAZ)社の「 Lada(ラーダ)」(36万2356台・20.6%)を抜いて1位に上がった。今年はコロナ19のための生産・輸出に支障をきたしたが、上半期の実績を見ると現代・起亜自動車は14万5741台の販売とシェア22.9%を記録し、アフトヴァースに続く2位に上がった。

    現代自動車ロシア工場は年間20万台を生産できる規模で建てられたが、押し寄せる注文で超過生産を続けている。2012年には22万4598台に増加したサンクトペテルブルク工場の生産量は、2018年24万3900台に、さらに昨年は24万5700台と20万台を超える生産を維持してきた。 2015年の累積100万台生産突破に続き、今年2月には200万台突破の記録も立てた。現在、この工場はソラリスとコンパクトスポーツユーティリティ車(SUV)「クレタ」、起亜自動車の小型セダン「リオ」を量産している。

    現代自動車は、実用的でありながら寒さの厳しいロシアの気候に耐えられる車両を好む、現地消費者の嗜好に合った製品の開発に精魂を込めてきた。

    現代自動車はロシア工場の生産能力を拡大する計画だ。現代ウィア(Hyundai WIA)のロシア法人はサンクトペテルブルクに年産24万台規模の乗用車エンジン工場を建設し、来年10月から稼動するという目標だ。現代自動車は先月、GMのサンクトペテルブルク工場も買収した。この工場は年産10万台規模と評価される。国内とロシアの自動車業界では、起亜自動車の現地工場設立を予想する声も出始めている。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-09-29 19:13:16