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ファーム韓農の除草剤、米国環境保護庁が認定

10兆除草剤市場をにらむ 

  • LG化学が4年前に買収したファーム韓農(FarmHannong)の新物質除草剤が米国市場に進出する快挙をおさめた。食用作物の除草剤としては国内初の成果だ。 LG化学はファーム韓農を中心に描いたバイオ部門で、グローバルトップ10企業に成長するという戦略だ。

    LG化学の子会社ファーム韓農は6日、独自に開発した新物質除草剤「Terrad'or(テラード)」が先月25日、米国環境保護庁(EPA)から「非選択性除草剤」として登録されたと明らかにした。非選択性除草剤とは、散布した地域のすべての雑草を除去することができる除草剤を意味する。業界ではEPAの新規作物保護剤(農薬)登録は、米国食品医薬品局(FDA)の新規医薬品の承認に比肩するほどの成果と見ている。

    ファーム韓農の関係者は、「全世界の非選択性除草剤の市場は約10兆ウォンに達し、米国市場は約2兆ウォン規模で知られている」とし、「米国輸出とテラードの世界市場攻略が加速する見通し」だと述べた。

    作物保護剤は大きく殺虫剤と殺菌剤、除草剤などに区分される。テラードは米国でトウモロコシや大豆、小麦、綿花などの作物を栽培する前に、農耕地の雑草を除去する除草剤として登録された。

    これまで国内企業の米国内の作物保護剤の登録は、昨年12月の芝用除草剤の登録事例1件だけだった。食用作物の除草剤はテラードが初めてだ。特にEPAは食用作物の除草剤の場合は厳格な基準を適用し、登録するかどうかを評価する。ファーム韓農は人や家畜をはじめ、環境などに対する影響を含めて200以上の資料を提出し、EPAの厳しい評価を通過することによって国内最高の作物保護剤の技術力を証明した。

    2005年から400億ウォンの研究開発費を投資して開発されたテラードは、2018年3月に韓国で初めて出荷された。ファーム韓農はテラードの韓国出荷とともに、直ちにEPAに登録申請を行っており、2年6ヶ月の検討の末に米国市場への進出のための敷居を超えた。現在、予約された量は100万ドル規模で、12月から輸出される予定だ。ファーム韓農は輸出量を増やし続けていく計画だ。

    ファーム韓農によると、テラードは雑草をすばやく除去するだけでなく、既存の雑草除去剤とは異なる作用機序を持っている点が利点として挙げられる。米国や豪州などでは、雑草が既存の除草剤に耐性が生じる問題が発生しているだけに、ファーム韓農はテラードがこの問題を解決できる新製品になると期待している。

    ファーム韓農のイ・ユジン代表は、「米国進出はテラードのグローバルな製品競争力を世界に広く知らせる機会になるだろう」とし、「海外市場の拡大にいっそう集中する計画だ」と語った。

    ファーム韓農は10兆ウォンに達するグローバルな非選択性除草剤市場の先取りのために、世界各国でテラードの特許と製品の登録を行っている。米国、日本、中国、豪州など29カ国でテラード原剤特許を取得し、28カ国で特許登録を完了した。製品の登録は韓国とスリランカに続いて米国が3回めだ。現在、豪州、中国、インドネシア、マレーシア、カナダなどの7カ国で製品の登録審査が行われている。ファーム韓農は2024年までにテラードの販売国を約25カ国に増やしていく計画だ。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-10-06 19:29:31