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LGイノテック、日本が独占した「フェライト」を独自開発

来年から量産 

    • 磁性素材「フェライト」。 [写真提供=LGイノテック]


    日本の企業が事実上独占してきた電子機器・自動車用の磁性(磁性・磁気的性質)素材「フェライト(Ferrite)」を、LGグループの部品企業であるLGイノテック(LG Innotek)が世界最高水準の性能で独自開発に成功したと14日に明らかにした。 LGイノテックは早ければ来年初めから量産し、グローバルな電子機器・自動車ブランドに供給するという目標だ。

    フェライトは酸化鉄が主原料の磁性材料だ。粉末状のフェライトをタイル状に固めて活用する。主にテレビ用パワーモジュールと車両用や充電器などに使用して、電圧を変えたり電力サージで発生する不要な信号を除去するために使われる。テレビ用ディスプレイパネルと車両空調装置・オーディオに安定した電力を供給する用途だ。

    フェライトは1930年代、日本の東京工大所属の加藤与五郎博士と武井武博士が偶然をきっかけに発明した。彼らは東京電気化学工業(現TDK)を設立してフェライトの商業化を推進し、これまでフェライト市場はTDKをはじめとする日本企業が独占してきた。日本製品は価格が高く需給が難しいうえに、昨年の対韓輸出規制などの貿易紛争が発生した場合には電子機器・自動車産業に打撃を与えることができる。

    LGイノテックは日本製品よりも価格競争力を高めながらも、性能を向上させた高効率フェライトで今回のグローバル市場に挑戦状をさし出した。

    LGイノテックは最新の高効率フェライトが超スリム有機発光ダイオード(OLED)テレビはもちろん、軽量化が必要な電気・水素自動車にも適した素材になると期待する。 LGイノテックによると、同社のフェライトを使用するとテレビ用パワーモジュールを9.9㎜にまで減らすことができる。 LGイノテックは来年の上半期にフェライトの量産を始め、グローバルな電子機器・自動車ブランドに供給する計画だ。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-10-14 17:34:53