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サムスン、スマホ用OLEDパネルの生産に注力

LCDラインをOLEDラインに転換 

  • サムスンディスプレイは忠清南道牙山市(あさんし)にあるテレビ用液晶表示装置(LCD)ラインのうちひとつを、スマートフォン用(中小型)有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産基地に転換する。スマートフォン用OLEDパネル市場の70%を掌握したサムスンは、アップルのiPhoneをはじめ、急増するスマートフォンメーカーOLEDの需要に先制対応するという戦略だ。

    24日のディスプレイ業界によると、サムスンディスプレイは牙山キャンパスの7-2ラインを、来年は第6世代のフレキシブルOLED工場に転換する改造計画を有力に検討中だ。

    7-2ラインはほんらい大型の第7世代LCDパネルを生産するが、来年3月に稼働を停止する。このラインは来年4月から設備を交換し、来年末に試運転を行った後、2022年の初めからOLEDパネルの本格量産に突入する計画だ。初期パネルの生産量は月3万枚程度と伝えられた。サムスンディスプレイは「今後は7-2ラインの活用方案を中小型OLEDを含む多角的に検討中だが、まだ確定ではない」と説明した。

    サムスン電子とアップルが主導するOLEDスマートフォンは世界の大勢となっている。来年に出荷される世界のスマートフォンの40%以上はOLEDフォンだと予想される。アップルは早ければ来年の下半期に発売する新型iPad(アイパッド)タブレットPCにもOLEDディスプレイを採用する案を検討している。台湾のデジタル・タイムズは、今年の第4四半期のサムスンとLGディスプレイの中小型OLEDパネルの売上げの合計は前年同期比で31.2%増の9兆6000億ウォンと推算した。サムスンディスプレイは世界の中小型OLEDパネルの78.6%を、LGディスプレイは約6.4%を占めている。

    サムスンディスプレイは来年3月までに収益性のない大型LCD事業から完全撤退し、核心工場を中小型OLEDや次世代ディスプレイの生産基地に変える計画だ。牙山の代表的LCD基地である第7ラインと第8ライン(8世代の大型パネル生産)はすでに転換し始めた。今はA4と呼ばれる、以前の7-1ラインは第6世代の中小型OLED生産工場(月3万枚レベル)に変わった。

    8-1ラインは次世代テレビパネルである大型の量子ドット有機発光ダイオード(QD-OLED)ディスプレイを生産するための拠点、すなわち「Q1」ラインにいま変身しているところだ。来年初めまで試験稼働を行った後、年内の本格稼動が目標だ。

    ディスプレイ業界の関係者は「サムスンディスプレイは開発状況を見ながら、8-2ラインを追加でQD-OLEDラインに転換する案も検討している」とした。サムスンディスプレイは第8ラインの切り替えを含め、2025年までにQD-OLEDディスプレイの生産・投資に計13兆1000億ウォンを投入することにした。
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  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-12-24 19:13:32