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現代・起亜自、米国でシェア拡大…ジェネシスも疾走


    • 2020年に米国市場で突風を起こした現代自動車「Palisade」。 [写真提供=現代自動車]


    2020年、コロナ19の最大の被害国である米国で、現代・起亜自動車が競合他社よりも大幅に現地の市場シェアを増やしたことが分かった。去る30日(現地時間)、「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」と米国の自動車調査会社ウォーズインテリジェンスおよび現代自動車グループなどによると、2020年1~11月に現代自動車グループの現地市場シェアは8.6%を記録した。

    まだ12月の集計が反映されていないが、2020年のシェア8.6%は2012年以降で最高の記録だ。特に現代・起亜自動車は2019年に米国での市場シェア7.8%を記録したが、1年ぶりにこれを0.8%ポイントさらに引き上げた。 2020年に米国市場で販売を継続したグローバル自動車メーカーの中で、現代・起亜自動車よりも高いシェアの上昇を記録したところはない。

    2020年はコロナ19の拡散で米国内の競合他社がすべて苦戦を免れなかったが、現代・起亜自動車は大幅なシェア上昇を続けた。現代・起亜自動車は現地で購入者が失業すると、最大6ヶ月間の割賦金免除を確保するなど、積極的なマーケティングを広げて米国の消費者の心を捕らえたものと分析された。

    何よりも現地でのシェア拡大は、新型スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の成功と高級化に対する努力のおかげだとWSJは分析した。現代自動車グループの関係者は、「SUVのラインナップを米国市場の中で大幅に強化した効果がそのまま的中した」と語った。実際に、2019年1~11月の現代・起亜自動車の米国内販売台数(ジェネシスを含む)の計120万7171台のうちでSUVは66万8328台で55.4%だった。 2020年1~11月全体の販売台数は110万1606台で前年よりも減少したが、SUVはむしろ69万2698台に増えて、その割合は62.9%に上昇した。

    「テルライド(Telluride)」などの起亜自動車製SUVの割合は、2019年の59.4%から2020年は62.6%に小幅で上昇したのに対し、「パリセード」を前面に出した現代自動車のSUVの割合は、この期間の51.9%から63.1%に10%ポイント以上も増えた。

    現代・起亜自動車は高級ブランド「ジェネシス」で高級車市場の占有を拡大したうえ、新型SUVのテルライドとパリセードで米国の自動車批評家の称賛も一身に受けた。

    その結果、現代自動車の購入者の中で年収10万ドル(約1億1000万ウォン)以上の世帯が占める割合は、5年前の33%から2020年には43%に増えた。同じ期間の起亜自動車も、所得10万ドル以上の購入者の割合が23%から36%に上昇した。 WSJはコロナ19のせいで生産に大きな支障をきたした他の完成車メーカーとは異なり、現代・起亜自動車は韓国内の工場で頂上に近い稼働率で生産を続けた影響を受けたと分析した。

    とは言え、競合他社が供給を正常化させる2021年にも、現代自動車グループが米国内の市場シェアを継続して高く維持できるかどうかがカギになっている。現代自動車グループの積極的な電気自動車に対する投資も、米国市場でどのような反応を示すのか関心を集めている。

    特に業界は現代自動車グループが過去に浮上したエンジンの欠陥など、品質上の問題を米国市場で適切に解決していくことも売上げ上昇の重要なキーになるとにらんでいる。現代・起亜自動車は最近、エンジンのリコールプロセスの問題を調査していた米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)と8100万ドルの課徴金の支払いに合意している。

    現代自動車グループの関係者は、「2021年は米国で現代自動車の主力新車のツーソン(Tucson)をはじめ、ツーソンハイブリッドとサンタフェハイブリッド、専用の電気自動車プラットフォームモデルであるアイオニック(IONIQ)5まで相次いで出荷する予定」だとし、「SUVとエコカー部門が全体の販売を牽引するだろうと期待している」と語った。特にこの関係者は「ジェネシスブランドの場合、G80とGV80などが米国で本格的に販売されることによって、肯定的な売上げ上昇効果が起こることを期待している」とし、「起亜自動車はテルライドの供給拡大とソレント(Sorrento)およびカーニバル(carnival)の新車発売などを通じて販売の勢いを持続させる計画だ」と強調した。
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  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-12-31 20:51:20