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韓サムスンSDI、米テスラにESS用バッテリー供給

  • エネルギー貯蔵装置(ESS/Energy Storage System)のバッテリー部門で市場シェア1位のサムスンSDIは、米テスラにESSバッテリーを供給する。テスラは電気自動車の製造・販売だけでなく、別途にESS事業を行っている。

    11日の業界によると、サムスンSDIは昨年の第4四半期からテスラにESS用バッテリーの供給を開始したことが確認された。正確な規模は明らかにされていないが、業界では供給量は相当なものだろうと見ている。テスラによると、昨年の第3四半期におけるテスラ製ESSの設置容量は計759MWh(メガワット時)で、同年第1四半期(419メガワット時)との比較で約2倍に成長したからだ。業界ではサムスンSDIがテスラに供給を再開したことで、今後のESS用バッテリー市場ではサムスンSDIの地位が強固になると予想している。

    サムスンSDIがテスラにESS用バッテリーを供給することは、2015年にと2017年に続いて今回が3度目だ。

    昨年の上半期、業界ではサムスンSDIがテスラに「21700バッテリー」を供給する可能性を高く見た。 21700とは直径が21ミリで高さが70ミリの円筒形バッテリーで、2017年にサムスンSDIがテスラに供給した履歴がある。先だって2015年には「18650バッテリー」を供給した。

    業界ではサムスンSDIの今回の供給が、今後はテスラ製電気自動車のバッテリー供給にまでつながるかに注目している。 21700バッテリーは現在、テスラの電気自動車用バッテリーと同じサイズだ。

    業界の関係者は、「サムスンSDIが供給している21700バッテリーは、テスラの電気自動車モデル3などに搭載されているバッテリーとほぼ一致すると見ることができる」とし、「電気自動車用バッテリーなのかESS用バッテリーなのかによって、若干の特性の違いがあるだけでかなり似ていることから、今後は電気自動車用のバッテリー供給につながる可能性も高い」と説明した。

    サムスンSDIの昨年第4四半期の業績見通しも肯定的だ。業界では、サムスンSDIの昨年第4四半期の営業利益は3200億ウォンを超えるものと推定される中で、営業利益は史上初の3000億ウォン台を達成するだろうとにらんでいる。これは車両用バッテリーとともに、ESS用の売上げも同時に増加したためとみられる。ハンファ投資証券のイ・スナク アナリストは、「自動車用電池の売上高は前四半期比で57%増の1兆4000億ウォンで、ESSの売上高は前四半期比で50%増の3900億ウォンが予想される」と説明した。サムスンSDIの2019年第4四半期の営業利益は201億ウォンだった。

    ESS市場が毎年高い成長を続けていくことも、サムスンSDIには好材料だ。特にジョー・バイデン米大統領当選者の就任以来、再生可能エネルギーによる発電量が急増することが予想され、ESSの需要もともに増えると予想される。 SNEリサーチによると、世界的なESS市場規模は2019年の11.1ギガワット時から、2020年は19.9ギガワット時に、2021年には29.5ギガワット時(予想)だ。

    一方でサムスンSDIは最近、バッテリー部門の主要な経営陣を交換する人事を断行した。経営支援室長はサムスン電子映像ディスプレイ事業部支援チーム長出身のキム・ジョンソン副社長が、電気自動車用バッテリー・ESS事業などを担当する中・大型電池事業部長にはパク・チン ヨーロッパ法人長を、電動工具・スマートフォン用バッテリーなどを担当する小型電池事業部長はキム・ユンチャン副社長が率いる。小型電池事業部長を務めたチャン・ヒョク副社長は、サムスンSDI研究所長に異動した。
  • 毎日経済_イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-01-11 17:25:57