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サムスン電子、3年以内に数十兆のビッグディールか?

  • サムスン電子のチェ・ユンホ最高財務責任者(CFO・社長)は「3年以内に意味のある規模の買収・合併(M&A)を実現する可能性が高い」と28日に明らかにしたことで、サムスン電子が2016年に米ハーマンインターナショナル(Harman International)を9兆4000億ウォンに買収して以来の、「兆単位」メガディールを再び成功させるかが注目される。最も有力なM&Aの分野はシステム半導体と車両用電子機器だ。

    この日の実績コンファレンスコールでのチェ社長の発言を総合すると、サムスン電子はすでにこの3年のあいだM&Aのターゲットを検討し、かなりの準備を終えた状態と見られる。サムスン電子は昨年の第3四半期の時点で計116兆2000億ウォンの現金資産を積み上げた。

    専門家らは半導体におけるビッグディールの可能性を最も大きく見る。昨年、全世界の半導体業界のM&Aの規模は1150億ドル(約128兆ウォン)を超えて史上最大を記録した。しかし李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長が国政壟断・不法承継疑惑で裁判・捜査で継続して苦しめられたサムスン電子は、このようなごちそうから疎外された。

    李副会長が経営の舵をにぎり始めた2014年からはグローバルなM&Aに本格的に乗り出して、モノのインターネット(IoT)企業である米スマートシングス(SmartThings)を買収するなど大きな成果を出したが、国政壟断事件に関関連して2016年末からここ5年間はサムスン電子のM&A実績はほぼ皆無だ。

    半導体業界ではすでにサムスン電子が2019年初めに、世界の車両用半導体で1位の蘭NXP(NXP Semiconductors)社の買収を検討しているという噂が出た。 NXPは米クアルコム(Qualcomm)が2018年に約440億ドルで買収しようとして失敗に終わったことがある。このほかには車載用半導体企業のスイスのSTマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)社や独インフィニオン(Infineon)社などが、サムスン電子が魅力を感じるような「物件」としてあげられる。サムスン電子は昨年末の組織改編によって、5年ぶりに電装事業チーム長をM&Aの専門家であるイ・スンウク副社長に替えた。

    一方、サムスン電子は今年の半導体設備投資を、過去最高の35兆ウォン水準に増やすだろうと半導体業界は見通している。今年は世界的に半導体の品薄状態が深刻なうえに、台湾TSMCと5ナノメートル以下の先進半導体プロセス技術の競争も激化しつつあり、サムスン電子の投資規模の増加は避けられない。

    サムスン電子はしかし「米国内の半導体工場への投資は、決定した案件はない」とし、「国内の華城・平沢と米オースティン工場を含む、全地域の事業所の最適な活用方案を検討中」だと線を引いた。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者/パク・チェヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-01-28 17:14:44