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「賢い監房生活」ソン・ドンイルからWINNERカン・スンユン、刑務所美化の懸念を払拭…リアルな現実を反映
- 『賢い監房生活』が13日、視聴率6.4%を記録して自己最高視聴率を更新した。地上波ドラマを脅かす視聴率の成長を記録している『賢い監房生活』は、刑務所を背景に未知の空間の中の人の生きる姿を描いたエピソードドラマだ。
野球界のスーパースターとして活躍していたジェヒョク(パク・ヘス扮)が妹の強姦未遂犯を膺懲し、特殊暴行で1年間の監獄生活をするようになって巻き起こる話を盛り込んだ『賢い監房生活』は初放送前、刑務所を背景にするというニュースが伝えられ「刑務所美化」に流れて行く可能性があるという懸念を生んだりもした。
しかし、『賢い監房生活』はこのような懸念をリアル感溢れる人間の本性を見せてくれて見事に払拭させた。刑務所で起こる温かいストーリーの主人公として見せてくれた彼らが人間の本性の暗い断面を見せ、反転をプレゼントしたのだ。
劇序盤、西部拘置所のエピソードで登場したチョ主任(ソン・ドンイル扮)は最初の反転を描いた人物だ。慈愛に満ちた姿でジェヒョクに気をかけるようだったチョ主任が、実際は受刑者から金を強要し、あらゆる不正を犯していた人物であるという事実が明らかになったのだ。
続いて西部刑務所では、木工所班長(チュ・ソクテ扮)が人間の醜い本性を表わし、「ただ良い人物ではいない」というメッセージをもう一度加えた。労働時間にジェヒョクを世話してくれ、傷めている手を心配してくれるようだった木工所班長は、ジェヒョクと残された時間、セクハラをしようとして衝撃的な内心を表わした。また、受刑者たちの夜勤代をすべて隠匿するなど木工所班長が犯した不正も明らかになり、ジェヒョクはもちろん視聴者たちを驚かせた。
最後に、チャン・バルジャン(WINNERカン・スンユン扮)は反転とほろ苦さを一緒に誘った。西部刑務所でジェヒョクと同じ部屋の受刑者として収監生活をしてきたチャン・バルジャンは、長期囚キム・ミンチョル(チェ・ムソン扮)に「親父」と呼んで、気立てが優しい姿を見せてきた。しかし、外部に動員労働を行ったチャン・バルジャンは盗みをしていた過去の癖を捨てられず、一緒に仕事をしていた従業員の財布を盗み衝撃をプレゼントした。
チャン・バルジャンの反転はここで終わりではなかった。チャン・バルジャンは出所を数日控え、腕時計を改造したという理由で罰を受けることになる危機に立たされると、あれほど慕っていたキム・ミンチョルに罪を被せた。しかし、キム・ミンチョルはチャン・バルジャンを許し、チャン・バルジャンは涙を流しながら「出たら必ず親父が好きなラーメンを買って会いに来る」と約束した。しかし、チャン・バルジャンは出所後、キム・ミンチョルに会いに来ないことを示唆した。
それだけでなく、チャン・バルジャンは「出れば刑務所の前にあるブデチゲを一番最初に食べる」と無邪気な姿で言っていたとは異なり、出所するやいなやタクシーに乗ってバスターミナルに向かい、刑務所内とは全く違った人物になったことを暗示してほろ苦さを加えた。
このように『賢い監房生活』は刑務所美化ではなく刑務所内に存在する現実的な人物たちの素顔を加減なしに描き、現実感と没入度を高めている。これから残った時間、またどんな人物が素顔を明らかにするのだろうか。期待が集まる。 - シックニュース ホン・ヘミン記者 / 写真=tvN | (C) mk.co.kr | 入力 2017-12-14 10:00:00