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ポン・ジュノとパン・シヒョク神話の背後にCJ

    • 映画『寄生虫』で韓国映画史上初のカンヌ映画祭「パルムドール」を受賞したポン・ジュノ監督(右)。 写真提供=CJ ENM



    巨匠には心強い助っ人があるはずだ。ミケランジェロ、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチの後ろにはメディチ家の全面的な支援があった。名作「天地創造」「ヴィーナスの誕生」「最後の晩餐」は、メディチ家なしには説明することはできない。防弾少年団(BTS)と映画『寄生虫(邦題『パラサイト』)』で韓国大衆文化の「ルネッサンス」を開いたパン・シヒョクBIGHITエンターテインメント代表とポン・ジュノ監督も、芸術的インスピレーションを存分に花開かせたスポンサーがある。「CJ ENM」だ。

    「多くの芸術家たちが実力を発揮できるように、存分に支援してくれたCJにとても感謝しています」。昨年5月に仏カンヌ映画祭で大韓民国初の長編パルム・ドールを受賞したポン・ジュノ監督は、CJに対する感謝を忘れなかった。映画『パラサイト』の配給会社として積極的な投資を惜しまなかったことに対する感謝の気持ちを表現した。 CJエンターテイメントは配給会社として製作費の支援はもちろん、『パラサイト』の米オスカー賞受賞のためのプロジェクトも支援している。米国企業の専門媒体フォーチュン誌は「ポン・ジュノと『パラサイト』の支援者としてイ・ミギョンCJ副会長は欠かせない」と評価した。

    ポン・ジュノ監督は2003年の作品『殺人の思い出』で配給会社のCJと初めて縁を結んだ。映画的力量を見出した会社側は、製作費を含むさまざまな支援を惜しまなかった。 2013年にポン・ジュノ監督の初めてのハリウッド進出作『雪国列車(邦題『スノーピアサー』)』に400億ウォンを超える金額を投資したのもCJだ。大韓民国映画史上、過去最大の金額だ。クリス・エバンス、エド・ハリスとソン・ガンホが出演した『スノーピアサー』は、北米の8つの上映館で始まった。好評が続き、350館に拡大される「逆走行」の緊張を味わった。世界の映画の中心であるハリウッドに「ポン・ジュノ」の名前を3文字を刻んだ象徴的な映画だ。『スノーピアサー』で北米市場での認知度を築いたポン・ジュノ監督は、『パラサイト』で米国アカデミー賞授賞式で美術賞、編集賞、国際映画賞、脚本賞、監督賞、作品賞の6部門にノミネートされた。

    • 防弾少年団(BTS)をプロデュースしてK-POPセンセーションを巻き起こしたパン・シヒョクBIGHITエンターテインメント代表。 写真提供=BIGHIT



    防弾少年団で全世界に「Kポップ」センセーションを巻き起こしたパン・シヒョクBIGHIT代表の成功神話もまた、「CJ」との共同作業で始まった。BIGHITがプロデュースした初の女性グループ「GLAM(グラム)」がデビューした後で、人気が軌道に乗らなかった時だ。新しいボーイズグループの育成のための投資資金が必要な時期に、CJ ENMは積極的に手を差し出した。パン・シヒョク代表の人間信に対する頼性と、プロデューサーとしての能力を疑っていなかったからだ。当時の投資額は50億ウォン水準であることが伝えられた。状況に精通した社の関係者は、「ミュージシャンとプロデューサーの間でパン・シヒョク代表に対する認識があまりにも良かったので、会社側でも大きな心配をしないで大金を投資したと聞いている」と語った。

    当時の投資金額でパン・シヒョク代表が初めてランチングしたグループが防弾少年団だ。 CJ ENMは海外公演である「ケイコーン(KCON)」で防弾少年団を積極的に紹介し、広報の役割を自任した。BIGHITは昨年の上半期だけで2000億ウォンを超える売上げを達成し、エンター界の歴史を新たに書いた。

    アメリカンミュージックアワードは、2019年最高のワールドツアーとして防弾少年団の「ラブユアセルフ」公演を挙げたほどだ。BIGHITとCJ ENMは両社間の信頼関係を土台に、アイドル育成のための合弁会社「ビリープレプ」を設立した。パン・シヒョク代表が直接プロデュースし、CJ ENMがデビューコンテンツを制作する方向でコラボレーションが行われる。

    CJとしては芸術に対する選球眼でパン・シヒョクやポン・ジュノという巨匠を胸に抱くことができたわけだ。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-30 17:06:17