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第2のBTSめざす「Kアイドル」たち

Stray Kids、TXT、ATEEZ 


    • デビュー時から米国市場での挑戦ですばやく成長している新人アイドル「ATEEZ(エイティーズ)」「Stray Kids(ストレイキッズ)」「トゥモロー・バイ・トゥゲザー(TXT)」(左から)。 [写真提供=各所属事務所]


    「完璧な群舞」「世界観」「米国市場攻略」。防弾少年団(BTS)の成功は、上記の3つのキーワードが「三位一体」になりながら始まった。既存のアイドル産業が国内での人気を至上課題としたならば、BTSは海外での人気を土台に韓国市場まで渉猟し、グローバルアーティストに生まれ変わった。 BTSが提示した新しい道はいまや新人アイドルグループが従うべきベストプラクティスになった。初期のBTSのように、米国市場での認知度が国内人気を圧倒する新人アイドルも続々と登場している。 JYPエンターのStray Kids(ストレイキッズ)、KQエンターテイメントのATEEZ(エイティーズ)、BigHitエンターのTOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥゲザー/TXT)がその主人公たちだ。

    これまで米国は最高のスターたちが挑戦する夢の舞台だったが、最近は事情が変わった。新人の時から常に米国の大衆と疎通して、それらとの接点を増やしていく方式が大勢だ。

    2018年10月にデビューした8人組ボーイバンド「エイティーズ」は、デビュー6ヶ月めで米国の5都市とヨーロッパの10都市ワールドツアーを開始した。BigHitの第二のボーイズグループ「TXT」も昨年3月にデビューした後2ヶ月でニューヨークとLAなど、米国の6つの都市でショーケースを進行した。結果はすべてのグループで大当たりだった。 2000~3000席の小規模公演だったが、YouTubeでファンになった米国の大衆が売り切れ行進を導いた。Stray Kids(ストレイキッズ)も2018年3月にデビューして、その年の年末から毎年米国公演を進行しているところだ。

    米国ツアーはすぐさまファン層の拡大につながった。韓国コンテンツ振興院が昨年12月に発表した「韓国コンテンツの米国市場における消費者調査」によると、米国人が最も好むKポップ歌手のランキングでエイティーズが2位に上がった。 BTSの次に新人アイドルが上がったことは異例のケースだ。国内のエンターテインメント業界では、「エイティーズの米国人気はBTSの初期を連想させる」という言葉が出てくるほどだ。米国人に最も愛されたKポップミュージックビデオ上位10位には、ストレイキッズのミュージックビデオが2編も上がった。

    世界観も海外のファン層が好きな要素だ。世界観は世界を眺める視点を意味する辞典的な意味とは異なり、グループのメンバーが活躍する仮想ストーリーの舞台を意味する。エイティーズはシリーズで企画されたアルバムを通じて世界観を構築した。心の中の宝物を見つけて航海を始めた若い青春の冒険と情熱、逸脱と彷徨の中で見つかった自我や成熟など、さまざまな感情を歌う。

    最近、アルバム発売に先立って新しい世界観を盛り込んだ16分の「ダイアリーフィルム」映像を公開した。 TXTは少年たちが成長し体験する経験を有機的に提示する。マーケティング効果を裏付けるのは、けっきょくは実力だ。群舞の実力とダンスはこれら3つのグループ共通の強みだ。ストレイキッズはデビューアルバムから「自作ドル」で有名だし、エイティーズはダンスの練習映像で視聴数900万回を突破したりもした。

    特級新人アイドルの成功方式はデビュー準備生らにも適用される。Mnet(エムネット)のアイドル選抜番組「I-LAND(アイランド)」は撮影セットの構成から新人グループの世界観を盛り込める舞台として編成した。ミッションの内容にも世界観を盛り込んだ、意味のある歌詞が使われる。「出会い」「覚醒」をテーマに、成長で悩む青春のメッセージを盛り込む。グローバルな投票でも上位国に米国が上がるほど、北米市場の関心も高まっている。エムネットの関係者は、「生中継の累積視聴者が世界的に1000万人をはるかに超えるほど注目を集めているだけに、デビューグループのグローバルなファンダムの確保も確信している」とした。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-09-11 20:59:15