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Q.韓国の怪食を紹介してください(上)
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A.怪しい食べ物、怪食は文化によって人々の好みによって変わります。ある人には瞬く間に食べてしまうおいしい食べ物も、ある人には「あれをどうやって食べるの?」と思うこともあるということです。
米国や中国のように国土が広く数多くの人々がそれぞれ異なる伝統を持つ国では国内でも「怪食か否かをめぐり論争」が繰り広げられます。特に足が4本あるのは机の足、飛ぶ物は飛行機以外はすべて料理するという中国では怪食が有名です。
大した事でもないのに怪食云々する場合もなくはありません。焼いたじゃがいもを砂糖につけて食べるか、塩につけて食べるかについて、どちらも相手に向かって「怪食」とからかいますが食べてみると両方とも美味しいです。
中国では南方地方の場合、豆腐を砂糖につけて甘く食べますが北方地域では塩につけて塩辛く食べます。韓国はどうやって食べるかって?薬味醤油につけて食べます。
怪食は食材の違いから来ることもあります。米国ではりんごを食べる時にピーナッツバターを少しつけて食べますが*、これを見た韓国人は「怪食」と首を横に振ります。食べてみると、さっぱりとしたリンゴの味を香ばしいピーナッツバターで補ってくれて、かなりおいしいそうです。
*米国のマクドナルドでアップルスライスを注文すると、つけて食べろとキャラメルソースをくれます。
ほとんどの文化圏で虫は怪食として通用します。しかしイスラム圏やモンゴルなど内陸の乾燥地域に住む人々はエビや貝類も虫扱いされます。
序論が少し長かったです。
本日は外国人が怪食と思う韓国料理をいくつか紹介します。
まず、翻訳が間違って何ともない食べ物が怪食扱いされることもあるという事実を伝えたいです。
最も代表的なのが砂肝です。
「Chicken Gizzard(砂袋)」と翻訳されるべきなのに「Chicken Anus(鶏の肛門)」と誤訳されてしまうので、韓国人は鶏の肛門をおいしく食べるの?! 驚愕します。砂肝の炒め物
こねた生地を包丁で薄く切って作ったカルグクスが、「Knife-cut Noodles」ではなく「Knife Noodles」と訳されると、韓国人は鉄も消化する胃腸を持った民族になってしまいます。コムタンも翻訳が難しいです。
牛の骨などを入れてじっくり煮込んで作ったコムタンを「Bear Soup」と訳すと熊の子孫**は熊を好んで食べる人たちになってしまいます。
**檀君(タングン)神話で熊は21日間ヨモギとニンニクを食べてウンニョ(熊女)となり、後に韓国人の先祖檀君を産みました。
韓国人のお膳に欠かさず登場するキムチは、未だに怪食として拒否されたりもします。イワシの魚醤など塩辛を入れて熟成させたキムチ、熟成キムチは韓国人の間でも好き嫌いが分かれるため初めて食べる外国人は怪食だと思います。熟成キムチ
キムチの他にもチョングッチャン(清麹醤)、臭豆腐などの発酵食品が西洋人から怪食として扱われます。
臭豆腐は豆腐を塩漬けした後、石灰の中に入れて作った発酵食品で中国で開発された料理ですが、韓国でも簡単に目にすることができます。街ごとにある中華料理店のおかげです。
臭豆腐のひどい味は韓国ではホンオフェ(洪魚、発酵ガンギエイのお刺身)が担当します。ゆで豚肉とホンオフェ、熟成キムチが添えられた「ホンオサムハプ」は、食べたことのない人はそばに置くことさえ嫌がります。しかし躊躇するには高すぎる料理がガンギエイです。
南米から輸入して真空包装状態で販売している輸入産も150グラムで1万ウォンを超えますが、黒山島(フクサンド)でとれる韓国産ガンギエイはとても高いです。大きさが普通のメスの黒山島水協共販場の値段は45万~70万ウォンです。1匹でそうだということです。在庫が足りない場合、1匹当たり百万ウォンを超えることもありますが、8キロのガンギエイ1匹が135万ウォンで競り落とされたこともあります。
「金持ちがヘリで空輸して食べる」という噂が立ってもおかしくないです。
値段が分かったら無駄に食べたくなりませんか?
その他、外国人に怪食扱いされる料理や食材を挙げると、牛の血を固めて作ったソンジ、豚の腸にモヤシ、ウゴジ(白菜の外側の青い部分)、もち米を詰めて煮込んだスンデ、カイコのさなぎを蒸し煮したポンデギ、エゴマの葉などです。スンデ
ポンデギ
エゴマの葉が外国人に拒否されていることに驚く韓国人も少なくありません。あんなおいしい物をなぜ?
特有の強い香りのせいです。約10年前に放送終了したKBSのバラエティ番組『スポンジ』では、エゴマの葉缶詰を見てカルチャーショックを受けたという外国人の反応も紹介されています。
蓋を開けたら真っ黒いタレの中にエゴマの葉が入っているので、びっくりすることもあるでしょう。
そして韓国を代表する怪食として指弾される犬肉はあえて説明しないことにします。
- Lim, Chul | 入力 2022-01-11 22:02:00
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