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【韓国でアンケート】未婚男女の40%、独立時に両親から住居費の支援を受ける
国土研究院20~39歳未婚男女3009人を対象にアンケート調査
- 2000年代半ばに人気を集めた米国の捜査ドラマ『名探偵モンク』の2番目のパートナーはナタリー・ティガーだ。家の泥棒と喧嘩していてハサミで刺して殺した後、盗む物もない自分の家に泥棒がなぜ頻繁に入るのか理由を知るためにモンクに捜査を依頼して助手に抜擢(?)される。
海軍の戦闘機パイロットだった夫が死亡した後、17の職業を転々としたが、後で分かったのは富豪の長女だった。親の援助を全く受けずに自分の力で娘を育てるたくましい母親だ。
米国のドラマを見ると成人になった子どもたちは家を離れて独立するのが当たり前のように描かれている。韓国の青年たちも独立を夢見るのは同じだ。
親の小言から離れて自由に暮らしたいという気持ちは東洋も西洋も同じだろう。
しかし、独立は容易ではない。最大のネックはお金、その中でも住居費だ。
まともな職業がなくアルバイトで月100万ウォン程度稼いだら独立は夢にも考えられない。
稼ぎもぱっとせず、結婚しない青年なら両親のそばにいるのが当然だ。国土研究院の調査でも確認されている。
国土研究院は20~39歳の未婚男女3009人を対象に住居条件についてアンケートを行ったが、未婚青年の3分の2が親と一緒に住んでいることが明らかになった。
親から独立した青年のうち59.6%は会社員で彼らの月平均所得は200万~300万ウォンが38.1%、300万ウォン以上が22.2%だった。両親と一緒に暮らしている若者のうち43.2%が月収100万ウォン未満であることに比べれば資金繰りは豊かなほうだ。
独立した青年全員が自分の力で親元を離れたわけでもない。このうち42.1%が住居費を用意する時に親の援助を受けた。家を借りる時は保証金の60%ほど、チョンセ(賃貸契約時にまとまった保証金を払うことで、月々の家賃を支払う必要がないというシステム)保証金は45.3%、住宅購入時は45%を両親からもらったお金で賄っていたことが分かった。
住居費が青年世代の重荷になっていることを示す指標だ。
そのため若者はマイホーム購入に必死になる。
「自分の家がなければならないのか」という質問に無住宅未婚青年のうち絶対多数の77%が「そうだ」と答えた。
両親の経済的な援助があるかどうかは、マイホーム購入への欲求と希望にも影響する。この調査で親の経済的支援を期待する青年が81.3%で、支援を期待していない青年の74.6%より少し高い数値となったが、これは「援助を受けてこそマイホームを購入する可能性が高いため」と見られる。
親の援助が青年世代の独立と独立後の暮らしに多大な影響を及ぼしていることを示しているのだ。韓国社会で親世代の所得資産の格差が次の世代に引き継がれるのではないかと心配になる。 - Lim, Chul | 入力 2022-02-26 00:00:00