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[コラム] バンコクのナイトマーケット
- KBSの旅行をテーマにしたバラエティ番組『バトル・トリップ』に出てきたバンコクのナイトマーケットを見て出演者も驚いたし、筆者も驚いた。『バトル・トリップ』の出演者が「実話か?」として目を疑ってみるが、はっきりとした証拠があそこにある。
聞いたところによると、マレーシアのコタキナバルナイトマーケットの果物店にも「チョンマッテン、JMT(ものすごくおいしい)」という宣伝文句が書かれていたそうだ。
ケジョンマッもチョンマッテン(新造語辞典関連項目参照)もとてもおいしい食べ物に対する称賛であり、悪口だ。これがなぜ悪口かと言えば、韓国人が一番よく使う悪口の「좆나、チョッナ(クソ)」に基づいているからだ。今では、あまりにもよく使われるため語源が悪口という事実を知って、「あら、そうだったんですか?!」と驚く人もたまにいるようだ。
チョンマッに強調する意味の「テン」が付けばチョンマッテン、ケを前に付ければケチョンマッになるが、チョンマッを「좋은 맛、チョウンマッ(いい味)」が変化した言葉だと思っている人も結構いるそうだ。
「존나、チョンナ(クソ)」という言葉をよく使う人もたくさんいる。まるでアメリカ人がfuckを間投詞として使うように、どの言葉にでも付けている状況だ。バンコクの海鮮チヂミ店の主人が韓国人に合わせてあんな宣伝をしたのかはよく分からない。しかし韓国では、どのレストランへ行っても「fuck taste~」という文句は見当たらないことは明らかだ。
アメリカ人がよく使うと言っても、これを宣伝文句に使わないのであれば「ケチョンマッ、海鮮チヂミ」は笑ってすむ問題ではない。
テレビを見たり一歩遅れて写真を見た人々の反応は意外と淡々としている。ピッタリな翻訳、おもしろい翻訳、食べないではいられなくさせるメニューという好評もコメントに書かれている。
しかし心配でもある。韓国人自らが韓国語の品位を下げて、言語生活で代弁される自分の人格まで下げているという心配だ。拡大解釈は気を付けた方がいいが、心配してしまうのは仕方がない。
外国に掲げた看板は学校で友達同士、笑って騒ぐ言葉とは違う。
「笑わせるために誰かがあんな看板を教えたみたいだけど、そんな深刻に考えなくてもいいよ」
笑おう。 そうだ、笑って終わらせよう。
しかし経緯が何であれ、外国の看板に書かれた宣伝文句が韓国から輸出された韓国の文化という事実まで忘れてはいけないだろう。 - Lim, Chul | 入力 2019-01-17 00:00:00