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「抱川事件」の手がかりは赤いマニキュア

SBS「抱川女子中学生殺人事件」を追跡 


    SBS「それが知りたい」では16年ぶりに現れた情報提供者を通じて、長期未解決事件として残っていた「抱川女子中学生殺人事件」をもう一度追跡した。

    # 消えた女子中学生、排水管の中で遺体として発見される

    2004年2月に京畿道抱川市の道路わきの排水路の直径60センチメートルの狭い排水管の中で変死体が発見された。入口から1.5メートル内側に裸でうずくまったまま発見された遺体は、三ヶ月前に行方不明になった女子中学生のオム嬢だった。ほとんど家に着いたと母親と最後の通話をしていたオム嬢は、5分ほどで家に着く田舎道で痕跡もなく蒸発し、96日後に冷たい死体として帰ってきた。

    # 犯人が残した唯一の手がかりは赤いマニキュア

    オム嬢の遺体は激しい腐敗のために、死因と死亡時刻を特定することができなかった。裸で発見されたことから性暴行被害が疑われたが、精液の反応は陰性であり、目に見える外傷や革や紐の痕跡も見られなかった。現場から出てきた唯一の手がかりは、死んだオム嬢の指の爪と足の爪に塗られていた赤いマニキュアだ。ふだんオム嬢はマニキュアを塗らなかったという家族や友人の陳述にしたがって、これはオム嬢の死後に犯人が塗ったと判断された。さらに犯人はオム嬢の両指の爪にマニキュアを塗った後、削りもした。

    オム嬢が消えた当時、見慣れない白い車を目撃したという情報提供があった。警察はオム嬢が車両によって拉致されたのだろうと判断して大々的な捜査を繰り広げたが、ついに有力な容疑者を特定できなかったことからオム嬢事件は代表的な長期未解決事件として残っている。

    # 16年ぶりの情報提供者、彼女は何を目撃したのか

    去る3月にSBS「それが知りたい」チームに一通の情報提供電話がかかってきた。「抱川女子中学生殺人事件ですが。話をしなければならない時点に来たと思う。その時に経験したことを言わなかったのがとても申しわけなくて...」。

    オム嬢と隣接する村に住んでいた情報提供者のハンさんは、オム嬢が失踪する一週間前に経験した恐ろしいことを打ち明けた。当時は大学生だったハンさんが夕方の時間に歩いて帰宅していたところ、見慣れない白い車が近づいてきて同乗を勧めたという。到着地に着いたら降ろしてほしいというハンさんの言葉を無視して、ドアをロックしたまま運転を続けたという男。走る車のドアを無理やり開けて死ぬ覚悟で脱出したハンさんは、驚くべきことに16年が過ぎた今も当時の不気味だった記憶と、運転手の印象や着衣がはっきりと残っているという。

    「男性の手が非常に白く、爪はきれいでした。透明マニキュアを塗ったように。」

    その日、情報提供者のハンさんを恐怖に追いやっドライバーの正体は誰だろうか。似たような時間帯と近い距離で、車を利用して起きた2つの事件は偶然の一致だろうか。SBSの製作陣は催眠捜査を通じて情報提供者の記憶を深層復元し、事件の容疑者のモンタージュを描き出した。また、放送では排水路の遺棄実験とマニキュア成分の検証プロセスを通じて、オム嬢の死亡の謎について科学的にアプローチした。
  • 毎日経済スタートゥデイ_イ・ダギョム記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-03-29 10:24:00