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[コラム] 引っ越しの日
- 事務室を構えたオフィステルが最近、騒がしい。
前任の代表が任期満了で退き新しい代表を選ぶ時期だが、簡単ではないようだ。昨年末に2度にわたって「〇〇が代表になってほしい」というサインをしてあげた。入居して間もないため、誰が誰だか分からず、人心も失いたくないからという気持ちで支持に従ったが、考えてみると、 あっちへ行っていい顔をし、こっちへ行っていい顔をする、自分の主張の無い人になっただけだ。
代表を選べないため警備室を守る人も採用できず、オフィステルの玄関が狭くゴミ処理場は片付ける人がいないせいか、とても散らかっている。
代表選任に無関係な入居者は、一日でも早く官から管理団を派遣し、今回の事態を収拾させることを願うばかりだ。
そうでなければ引っ越しをしなければならないが、引っ越しはそんなに簡単じゃない。
まず契約期間も残っている上に、地理的にも空間の大きさ、そして何よりも価格が適当なオフィスを見つけるのは難しいだろう。
引越しが面倒なことだと思うのは筆者だけではない。
多くの韓国人が新しい住居を探すことに対して、期待よりはストレスだと思うそうだ。
韓国の画家イ・ガヨンさんは、2011年に発表した作品で引っ越しの苦しみをよく表現している。
これは絵だからまだいいが、引越しの荷物の積み方が曲芸団の舞台を見ているるようだ。ストレスが山のようにたまりかねて車の外に転げ落ち、道行く人にも伝染している。
全世界の人々がそうであろうが、 韓国人の大半が一ヶ所で長く居住したがる。
エムブレーントレンドモニターが全国の16~64歳の男女1000人を対象に行ったアンケート調査でも、回答者の85.5%がそのような欲求を見せた。しかし、どうすることもできない。マイホームの購入が難しい韓国では、引っ越すのが宿命と言える。
この調査で回答者の半分ほど(48.1%)が「3年以内に1回以上、引っ越しをした経験がある」と明らかにし、65.7%は「今後、他の地域や他の家に引っ越すことになりそうだ」とため息をついた。そのうちストレスを受けることを考えると、もう頭がズキズキしてくる。
長い間、家を借りて暮らしていた人が、マイホームを購入すれば足取りが軽くなるはずだ。
引越しの荷物も積まずにタンスやベッド、ソファーはマイホームに似合いそうなきれいな物に新調する。軽い気持ちと同様、引っ越す時の荷物も減るだろう。
引越しがストレスにならない、そんな日が一日でも早く来てほしい。
話が出たついでに筆者もオフィスの環境を変えてみようか、自然とそんな気分になる。 - Lim, Chul | 入力 2020-01-31 00:00:00