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大韓航空のシドニー行き旅客機、エンジン過熱で緊急回航


大韓航空の旅客機で再び危うい事故が起きた。フィリピンのセブ空港での不時着事件から1週間後に起きたことから、大韓航空の全般的な機体管理について深刻な懸念が提起されている。

30日、大韓航空によると同日午後6時45分、仁川(インチョン)を出発してオーストラリア・シドニーに向かう計画だったKE401便の飛行機が予定時刻よりやや遅れて出発し、離陸直後、エンジンの異常で7時40分頃、仁川空港に引き返した。

大韓航空側は「操縦席でエンジンの異常が感知され直ちに仁川空港へ回航し、午後8時頃に仁川空港に再び着陸し乗客は全員無事に降りた」とし「以後、乗客に他の後続飛行機を通じてオーストラリア行きを案内した」と明らかにした。

この日、毎日経済がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて取材したところによると、当初一部の乗客は「エンジンに火がついた」と家族に連絡を取った。これに対して大韓航空側は「エンジンに異常が生じただけで、エンジンに火がついたわけではない」としながらも「ただしエンジンにスパーク(火花)が散ったという一部乗客の証言があるのは事実だ」と認めた。

しかし、実際の搭乗客は大韓航空側の説明よりはるかに大きな混乱を経験したものと把握されている。乗客たちは「翼側から火花だけでなく爆発音まで数回聞こえた」とし「これによって機内はあっという間に修羅場に変わった」と明らかにした。また別の乗客は「事故後、大韓航空側から特別な事故と関連した案内や説明がなく、より一層不安だった」と伝えた。

今回の事故によって幸い人命被害は発生しなかったが、セブ空港に不時着した大韓航空旅客機事故が起きてから1週間しか経っていなかったため再び大韓航空で同様の事件が起き乗客の不安は高まっている。

23日午後6時35分、仁川からセブに出発した大韓航空KE631便は韓国時間の24日0時7分、セブ空港に着陸する途中、滑走路から離脱した経緯がある。これに対し韓国の国土交通部は当時、事故収拾本部を設置し対応に乗り出したりもした。

該当旅客機に搭乗した乗務員と乗客など173人のうち人命被害はなかったが、当時の事故でセブ空港の滑走路が臨時閉鎖されたりもした。

今回は逆に離陸後、エンジンに異常が生じたという点で、さらに衝撃的だというのが業界の反応だ。離陸後、エンジンから火花と爆発音まで発生した事故は、はるかに大きな人命事故につながる可能性が高いからだ。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者
  • 入力 2022-10-30 22:49:01




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