A. | 殺人を行ったヘンゼルとグレーテル 継母を罰したシンデレラ 塩辛になってしまったパッチュィ(ネズミ) 木にぶら下がって死んでしまったピノキオ コッペム(金品を目当てに男性に近づく女性)だった塔の上のラプンツェル 死体愛好家の白雪姫の王子 狼に食われた赤ずきん 永遠の踊りを踊る赤い靴の少女 泡になって消えた人魚姫 凍え死んだマッチ売りの少女と 狼をいじめた豚兄弟 永い眠りにつく深い森の魔女(以下省略) キャラクター歌手シユの「残酷童話」の歌詞です。 聞いてみると、ぞっとするでしょう。 tvNのドラマ『サイコだけど大丈夫』にも童話が何本か出てきますが、タイトルからして尋常ではない残酷な童話です。 「悪夢を食べて育った少年」、「ゾンビの子」、「春の日の犬」、「手とアンコウ 」、「本当の顔を探して」。ここまでくると童話というのは、そもそも子供を怖がらせるために作られたものではないかと疑われてしまうほどです。 ソ・イェジが演じた児童文学家のコ・ムニョンが元々サイコパスです。見た目は完璧に近い花ですが残念ながら香りがありません。蜂と蝶が絡まらないので勝手に生きています。「不良品を作った者が罪か?不良品が罪なのか?」 造物主をせめて、自分は審判で免罪された存在だという人生観が作品世界にも投影されたのです。
韓国でこのドラマが放送されている間、ずっと(2020.6~8)書店に行けば、「本を買えるか?」という問い合わせが殺到しました。しかし、残念ながら書店にはない本でした。このドラマの脚本を書いたチョヨンが文章を書き、イラストレーターのチャムサンが描いた仮想の本でした。 「ゾンビの子」という本は実際にありましたが、ドラマに出てきたものとは別の子供向けの小説でした。 そのような本がないという事実を知った視聴者たちは非常に残念だったようです。本を出版してくれという方向に旋回しました。こんな要請が殺到するのに,できないこともないでしょう。 一部はドラマが進行される間、そして残りはドラマが放送が終了した後、結局童話本として出刊されました。(ドラマが終了した後の8月15日に「手とアンコウ」、そして8月30日に「本当の顔を探して」が出版されました。 これらの本はオンライン書店で事前予約を受けて出刊されましたが、出刊当日の検索順位で上位にランクインしました。『サイコだけど大丈夫』という残酷童話で名声を受け継いでいくことになりました。 本の表紙の内側にはコ・ムニョンのサインが印刷されていて、付録としてムン・サンテ*の手描きブックが入っています。 *主人公ムン・ガンテ(キム・スヒョン)の兄。驚くべき暗記力と生まれつきの絵の実力を持つ自閉症児で中堅俳優オ・ジョンセが演技しました。 ドラマではないですが、5冊の童話が『サイコだけど大丈夫』からスピンオフしたことになります。 |