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現代自、電気自動車ラリーに参戦…新たなファン層を確保


  • 現代自、電気自動車ラリーに参戦…新たなファン層を確保

現代自動車のモータースポーツチームは今年開幕する最初の電気自動車ツアーチャンピオンシップ大会に参戦する。電気自動車ラリーの初大会から参戦し、新たに開かれる電気自動車市場で「高性能」ブランドのイメージを確保するという構想だ。

26日の現代自動車によると「ベロスターN ETCR(写真)」が史上初の電気自動車レース大会の「ピュアETCR」に出撃する。ベロスターN ETCRは現代自動車初の高性能電気自動車モデルだ。まだ量産型ではなく、大会用に試作された車両だ。

ピュアETCRは純粋な電気自動車のための最初のレース大会で6月にイタリアで開幕し、7月にベルギーとスペイン、8月のデンマークを経て10月に韓国江原道の麟蹄スピーディウム(Inje Speedium)で開かれる。今回の大会はユーロスポーツが運営するもので、決まったコースを走る形だが、正確な詳細については調整中だ。 8月のデンマーク大会は会場を抜け出して、コペンハーゲンの一般道路でもレースが繰り広げられる予定だ。

今回の大会には現代自動車モータースポーツチームのベロスターN ETCRをはじめ、フォルクスワーゲングループ傘下のスペインの完成車企業であるセアト(SEAT)の高性能ファミリ「クプラ」電気自動車も参加する。イタリアの高性能車ブランド「アルファロメオ」の電気自動車と中国MGグループの電気自動車「MG6」も出場する予定だ。

業界では史上初の電気自動車レース大会が韓国でも開催されるだけに、電気自動車を通じて爆発的なスピード感を経験したという熱心なファンが大勢殺到すると予想している。特に国内でも同好会を中心にファンが多い現代自動車の高性能車「ベロスターN」が電気自動車の形で登場するという点で目を引く。

現代自動車は、今回のイベントを通じて電気自動車時代の初期から世界的リーダーとして登板するためのマーケティングも積極的に行う見通しだ。現代自動車の関係者は、「高性能車に関心の多い人々に、電気自動車でも高性能が可能だという点を十分に示すことによって熱心な消費者をさらに確保し、電気自動車時代をリードするというイメージも構築していく計画だ」と語った。

ベロスターN ETCRは最近、現代自動車のモータースポーツエンジニアが独アルツェナウでチューニングした高性能電気自動車で、既存の内燃機関の高性能バージョンであるベロスターNにもとづいて製作された。排気ガスの排出が全くない後輪駆動のレース用車両で、後輪の車輪ひとつに2つずつ、計4つの電気モーターを装着しており、床には英国のスポーツカーメーカーのウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(WAE)社製のバッテリーパックを搭載した。

特に現代自動車は今回の電気自動車レース大会で、同社が開発中の移動型水素燃料電池発電機を電気自動車の充電用に初めて活用する。

「現代ジェネレーター」と命名されたこのシステムは、燃料電池スタック2基で構成されている。圧縮された水素タンクをもとに、燃料電池スタックの水素と酸素の間の化学反応で電気を作り、これを電気自動車用バッテリーの充電に使用する。別途の補助電力貯蔵装置なしに燃料電池スタックだけで電気を供給するために島しょや高山地帯、あるいは砂漠や北極などの電気の供給が困難な地域や、映画・放送などの野外撮影現場でも使用することができる。

一方、来月に出荷予定の現自動車初の専用電気自動車「アイオニック5」の公式認定走行距離が公開された。この日、現代自動車はアイオニック5のロングレンジ後輪駆動モデルが最近、環境部から1回の完全充電後に429キロメートルの最長走行距離の認証を受けた。
  • 毎日経済 | ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-26 23:58:11




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