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韓国造船3社、 超大型コンテナ船の建造を独占…年内好況続くか


  • 韓国造船3社、 超大型コンテナ船の建造を独占…年内好況続くか

今年の第1四半期のコンテナ船の新規発注量は14年ぶりに最高値を更新した。各国の景気浮揚などでグローバルな物流量が増え、海運業が蘇ったおかげだ。さらに環境規制の強化にともなう廃船体の交換需要までが加わって、年内は追加発注が相次ぐだろうという見通しだ。コンテナ船を主力とする国内造船会社の直接的な恩恵が予想される。これを契機に2007年の歴代最高の好況が、14年ぶりに再現されるのではないかという期待が高まっている。

20日、英国の造船・海運市況分析会社であるクラークソン・リサーチ(Clarksons Research)によると、今年第1四半期のコンテナ船の新規発注量は593万8898CGT(標準線換算トン数)と集計された。これは直前の昨年第4四半期(298万3774CGT)との比較で2倍、前年同期の昨年第1四半期(59万2931CGT)との比較では10倍に増加した数字だ。四半期の発注量ではコンテナ船市場の最好況期だった2007年第3四半期(694万6979CGT)の次に多かった。

特に積載容量を基準にした発注量では「歴代級」だ。今年の第1四半期に新規発注されたコンテナ船の積載容量は139万8016TEU(1TEUは20フィートコンテナ1台分)だ。 2007年第3四半期(136万7809TEU)よりも多い。 1隻当たりの平均積載容量も1万130TEUで、2007年第3四半期(8443TEU)を上回る。全体の発注量では、今年の第1四半期は2007年の第3四半期よりも少なかったが、超大型・大型コンテナ船の発注では多かったという意味だ。

国内造船各社は今年に入って、コンテナ船市場で強気を見せている。年初後に国内造船3社(韓国造船海洋、大宇造船海洋、サムスン重工業)はコンテナ船62隻を受注した。会社別ではサムスン重工業が34隻、韓国造船海洋が24隻、大宇造船海洋が4隻だ。特に1万2000TEU級以上の超大型・大型船市場での受注実績は抜きんでている。これら3社を含む国内造船各社は、先月だけで新規発注された超大型・大型船52隻のうち34隻を受注した。

クラークソン・リサーチは先月末、今年の超大型・大型船の新規発注量の予測値を130隻にひき上げた。昨年9月には60隻を提示したが、6ヶ月ぶりに2倍以上も上げたわけだ。これは昨年の全世界の発注量(44隻)に比べて3倍以上も大きい規模だ。その中でも1万5000TEU級以上に相当する超大型船の発注量が大幅に増えるとにらんだ。超大型船の予想発注量をこれまでの25隻から90隻に、3.5倍以上も高めた。 1万2000~1万5000TEU未満の大型船もこれまでの35隻から40隻に予測値を上げた。

このような見通しが出てくる背景にはコロナ19事態の後、海運市況が蘇った影響が大きい。昨年に投入した世界最大規模の2万4000TEU級コンテナ船12隻は、32運航で連続満船を記録した。今年に入って1万6000TEU級コンテナ船8隻を順次投入している。最初の1万6000TEU級コンテナ船である「HMMヌリ号」は6日、欧州に向けて満船で出航した。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-20 18:39:39




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