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韓コーロン、ベトナムのタイヤコード工場を増設…需要増に備え


コーロンインダストリー(KOLON Industries)は拡大するタイヤコードの需要に対応するために、ベトナム工場の増設に速度を出している。

20日の業界によると、来年9月の完工を目標に増設中のコーロンインダストリーのベトナムタイヤコード工場で生産される物量は、すでに主要顧客社から品質に対する承認を受けた状態であることが伝えられた。増設が完了すると同時に納品が可能というわけだ。

一般的に新工場が建設されると、工事が終わった後に生産した製品を供給企業に送り、適切に製造されているか検査承認の手順を経る。このプロセスが短くても数ヶ月から、長くは数年近くかかる。コーロンインダストリーは事前の承認を通じてこの期間を縮めることで、最近になって需要が爆発的に増えているタイヤコードの需要に対応できるようになった。

コーロンインダストリーは2018年にベトナムに年産1万6800トン規模のタイヤコード工場を新設した後、100%フル稼働している。今年1月、コーロンインダストリーは年産1万9200トン規模の工場増設を発表した。今回の増設でベトナム工場の生産能力は従来比で2倍を超えることになり、同社全体では10万3200トンに達する。

ベトナムのビンズオン省のバウバン産業団地に入居したコーロンインダストリーのベトナムタイヤコード工場は全工程に最新の生産設備を導入し、糸の生産から製織、熱処理、完成品に至るまでの一貫生産システムを備えている。新たに建設する工場も一貫生産システムを備え、生産量の拡大と効率性の向上に大きく役立つものと期待されている。

コーロンインダストリーが増設を決定した背景には、タイヤ市場の成長の見通しにある。最近、全世界の景気回復とともに物流需要とインフラへの投資が増加し、タイヤの需要が急増している。証券業界によると、中国市場の重量トラックの先月の販売台数は、前年比で83%増加したと伝えられた。先月の米国の大型トラック(Class8)の注文量も、前年同期比で103%増加した。これによってタイヤの需要も大幅に増えている。自動車業界ではタイヤの材料である天然ゴム不足を心配するほどだ。タイヤに使用される核心的素材であるタイヤコードの需要も堅調な成長が続くだろうという見通しが出ている。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者/チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-20 17:05:57




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