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独BMW「全固体電池を導入」…サムスンSDIと協力か?


独自動車メーカーBMWが2030年までに全固体電池を採用した自動車を生産すると発表したことで、バッテリー業界が触角を立てている。

全固体電池は1回充電で500キロメートル以上の走行を可能にする、次世代電池の核心素材だ。 BMWがこのバッテリー搭載を公にしただけに、「全固体電池」市場を先取りするためのバッテリーメーカー間の競争にさらに火がつく展望だ。すぐさまBMWにどの企業が全固体電池を供給することになるのかが関心事として浮上した。

去る20日(現地時間)のブルームバーグによると、BMWは2025年までに全固体電池の試作品を開発し、2030年までにこれを搭載した電気自動車を量産する計画を明らかにした。 BMWが全固体電池自動車のプロトタイプと量産計画の時点を明らかにしたのは今回が初めてだ。

業界は現在、グローバルな自動車企業とバッテリー企業が全固体電池の開発に飛び込んでいるが、商用化までは多少の時間がかかるものと予想されている。しかしBMWが全固体電池車の量産時期を明らかにしたように、近いうちにバッテリー企業との協力も具体化されるだろうとの見通しが力を得る。

業界で注目する企業はサムスンSDI、CATL、ソリッドパワーなどだ。サムスンSDIとBMWはバッテリーの研究開発(R&D)から供給に至るまで、両社の縁はかなり深い。 2009年に電気自動車用バッテリーの共同開発をはじめとし、サムスンSDI製のバッテリーはBMW i3・i8などに独占供給された。 2019年にはサムスンSDIがBMWグループに、10年間で3兆8000億ウォン規模の電気自動車用バッテリーを供給する契約を締結した。

李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は去る2012年、サムスン電子社長在職時代にドイツに飛んで当時のBMW会長に直接会うなど、両社のバッテリー事業の進展に力を入れた。サムスンSDIは今年の下半期から第5世代バッテリーの量産を控えており、これもBMWに搭載される予定だ。

サムスンSDIは昨年、1回充電で800キロメートルを走行する全固体電池に対する研究結果を公開し、全固体電池の開発でかなり先行しているという評価を受けた。

昨年、全世界の電気自動車用バッテリーのシェアで1位を占めた中CATLもBMWにバッテリーを納品している。 CATLは中国政府の支援を受けて、全固体電池の開発で技術力を積み上げた。米国のスタートアップSolid Power(ソリッドパワー)も有力企業としてあげられる。 2017年、ソリッドパワーはBMWと次世代全固体電池の技術開発に乗り出した。

一方、サムスンSDIは台湾の国営電力企業TPCの最初の大規模エネルギー貯蔵装置(ESS)事業を受注した。今回のプロジェクトは周波数調整用ESSの構築事業で、2022年までに100MW(メガワット)の電力を供給する規模だ。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-04-22 20:23:20




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