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SKテレコム、2兆6千億ぶんの自社株を電撃償却

「自社株魔法」を放棄 

SKテレコム(SK Telecom)は支配構造改編の発表に続き、自社株償却でSK(株)とSKテレコムの新設会社の合併推進に対する市場の懸念を払い落とした。自社株を最初からなくし、今後は自社株を活用した構造調整の方法を遮断したためだ。

SKテレコムは4日に理事会を開き、2兆6000億ウォン規模(3日の終値基準)の自社株869万株を償却することにした。発行株式総数の10.8%規模だ。実質的に保有している自社株の全量に相当する。償却予定日は5月6日だ。発行済み株の量から見れば歴代で最大規模だ。金額的にはサムスン電子の自社株償却に続く2番目だ。サムスン電子は2018年に20兆ウォンを超える規模の自社株償却を行ったことがある。

今回の決定で、一部で提起されたSK(株)とSKテレコムの投資会社になる新設法人の合併に対する可能性を払拭することになったという評価が出ている。

これまで一部ではSKテレコムが大株主に対する支配力を高めるために、SK(株)と新設会社間の合併に自社株を活用することがありうるという観測が提起されていた。存続会社と新設会社間で自社株を活用し、現物出資や有償増資を通じて持ち株比率を変動させる役割を果たすかもしれないという観測があった。

大信証券のキム・ヒジェ研究員は「これまでSKテレコムは自社株を取得して買収・合併(M&A)などに活用してきたが、今回の自社株償却は分割を控えて株主価値向上のための方策として決定された」とし、「『SKハイニックスをSKの子会社として置くために今回の分割を決定した』と信じている投資家の懸念を潜在的懸念とし、自社株償却を決定したと判断される」と分析した。

この日、SKテレコムは前日に比べて1.15%上昇した30万7500ウォンで取引きを終えた。場中で一時は6%ほど上がって、年間での新高値を新たに書いた。
  • 毎日経済 | イ・ドンイ記者/カン・ボンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-05-04 21:24:09




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