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サムスンとLGディスプレイ、OLED輸出に弾み付く

4年ぶりに輸出が反発 

  • サムスンとLGディスプレイ、OLED輸出に弾み付く

スマートフォンやモニター、テレビなどの主要な電子機器で有機発光ダイオード(OLED)パネルを採用したモデルが増え、サムスンディスプレイとLGディスプレイの両社ともに実績上昇が見込まれている。これら2社はモバイル機器向けの中・小型OLEDパネルとテレビ用大型OLEDパネル市場で、それぞれ圧倒的なシェアを記録している。

4日のディスプレイ業界によると、今年の国内ディスプレイの輸出規模は、サムスンディスプレイとLGディスプレイのOLEDパネルの輸出を中心に成長に転じる見込みだ。昨年までの4年間、国内ディスプレイの輸出額は減少を続けてきた。産業通商資源部と韓国ディスプレイ産業協会(KDIA)によると、2017年に274億ドル(約30兆6000億ウォン)だったディスプレイの輸出額は、昨年は180億ドル(約20兆1000億ウォン)まで減少した。スマートフォンとテレビ市場の成長が停滞したなかで、液晶表示装置(LCD)パネル市場では低価格を前面に出した中国企業との競争が激化した影響だ。

昨年はコロナ19の影響で一時的にLCDパネルの需要が増え、価格の上昇が続いているが、国内ディスプレイメーカーは継続してOLEDパネルの比重を増やしている。モバイル機器とテレビを中心に、OLEDパネルを採用したモデルが増えているからだ。

韓国のディスプレイ輸出におけるOLEDの割合は、2017年の34.1%から昨年は60.6%にまで拡大され、今年は70.9%まで増える見込みだ。 OLEDパネルの輸出額が増加して今年はディスプレイ全体の輸出額も184億ドルを記録し、4年ぶりに反騰に転じるだろうとの見通しだ。すでに第1四半期の国内ディスプレイ企業のOLED輸出は、前年同期比32%増の29億ドル(約3兆2400億ウォン)を記録している。これに力づけられて、第1四半期のディスプレイ全体の輸出実績も、昨年比18.8%増の53億8000万ドル(約6兆ウォン)に達した。

スマートフォンやモバイル機器に使用される中・小型OLEDパネル市場は、最新のiPhone 12とギャラクシーS21などのプレミアム製品が堅調な販売量を記録して成長している。業界ではOLEDパネルを採用したスマートフォンの割合は徐々に増加するだろうと予測している。市場調査機関オムディアによると、昨年は4億5658万台だったスマートフォン用OLEDパネルのグローバルな出荷量は、今年は28%増の5億8444万台に達すると予想される。特にグローバルスマートフォン用OLEDパネル市場で50%のシェアを記録しているサムスンディスプレイが最大の恩恵を得るだろうという分析だ。証券業界では、昨年は30兆5900億ウォンを記録したサムスンディスプレイの売上げは、今年は32兆~35兆ウォンに達すると予想している。

ノートパソコンやタブレットなど、OLEDパネルの需要先拡大も好材料として作用するものと思われる。サムスン電子は最近、初めてOLEDディスプレイを適用したノートパソコンを発表したし、タブレットにもOLEDパネルの採用を拡大している。

現在、テレビ用大型OLEDパネルを生産する唯一のメーカーであるLGディスプレイは、OLEDパネルの採用を拡大している。 LGディスプレイは、昨年は450万台レベルだったOLEDパネル出荷量は、今年800万台まで増加すると予測している。 LGディスプレイは車両用OLEDパネル市場でも、90%を超えるシェアで1位を記録している。業界では電気自動車・自律走行車の普及拡大によって、車両用OLEDパネルの需要も急速に増加すると期待している。証券業界では今年、LGディスプレイの売上げは昨年比で約19.9%成長すると予想している。
  • 毎日経済 パク・チェヨン記者
  • 入力 2021-06-04 20:03:51




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