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SK、仏イポスケシを欧州最大の遺伝子治療剤基地に

第2項場を増設 

SK(株)(代表チャン・ドンヒョン)が去る3月に買収した仏遺伝子・細胞治療剤委託生産(CMO)企業のYposkesi(イポスケシ)社は、ヨーロッパ最大の遺伝子・細胞治療剤の生産基地の構築に乗り出す。

SK(株)は14日、イポスケシが約5800万ユーロ(約800億ウォン)を投資して、最尖端の設備を備えた遺伝子・細胞治療剤の生産第2工場の建設に着手したと明らかにした。第2工場は現在第1工場がある仏バイオクラスターのGenopole(ジェノポール)に位置する。第2工場は5000平方メートルの規模で2023年に完成する予定だ。完成するとイポスケシは約1万平方メートルの広さ(第1・2工場合算)の、欧州最大の遺伝子・細胞治療剤の生産能力を備えることになる。

イポスケシは新規生産設備の拡張後、希少疾患遺伝子と細胞尖端治療剤の主要な提供者として浮上すると予想される。遺伝子・細胞治療剤は、遺伝欠陥で発生する珍しい疾患を1~2回の遺伝子注入で完治できる革新的な個別化医療市場として浮上している。現在、米国・欧州などでの臨床開発中のバイオ医薬品のうちで約50%を占めるほど、グローバルでの競争は激しい。

デロイト(Deloitte)などの市場調査会社によると、遺伝子・細胞治療剤は2025年には620億ドルと推定される。 2019年との比較で15倍以上拡大するなど、高成長が予想される。現在、遺伝子・細胞治療剤の分野では高度な技術力と専門人材が要求されることから、少数のグローバルCMO大手企業以外には進出することは難しい状況だ。

イポスケシは遺伝子・細胞治療剤の研究開発の中核であり、体内に治療DNAを投与するための遺伝子伝達体(ウイルスベクター)の生産プラットフォーム技術を保有している。ベクターとは、治療DNAをウイルスに挿入した後に人体に投与するための遺伝子伝達体だ。

新規工場は米国食品医薬品局(FDA)が認める医薬品の品質管理基準に沿って設計される。現在、遺伝子伝達体を大規模に生産できるGMP施設を備えた企業は、イポスケシを含めて片手にあげられるほどしかない。

イポスケシは第1・第2工場の両方ともにGMP基準を適用して設計した。第2工場は遺伝子治療剤の大量生産のためのバイオリアクター、精製システム、医薬品原料の生産設備、品質管理研究所などを備える。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者
  • 入力 2021-06-14 19:40:14




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