トップ > 数字経済 > 企業 > LXセミコン、ディスプレイ駆動チップが好調…歴代級の実績か

LXセミコン、ディスプレイ駆動チップが好調…歴代級の実績か


  • LXセミコン、ディスプレイ駆動チップが好調…歴代級の実績か

LGグループから独立したLXセミコン(LX Semicon/旧シリコンワークス)は、LXグループに編入された初年度から歴代級の実績を記録する見通しだ。業界ではディスプレイ製品の核心部品であるディスプレイ駆動チップ(DDI)が最近品薄現象を起こしたことで、LXセミコンの売上げと収益性はすばやく上昇だろうすると見ている。

6日のディスプレイ業界によると、LXセミコンの主力商品であるディスプレイ駆動チップは最近、世界的に需給の不均衡現象を起こしている。ディスプレイ駆動チップの価格は第1四半期に10~15%上昇したことに続き、第2四半期にも10%ほど引き上がった。下半期にも追加で引き上げの可能性が高いというのが業界の見方だ。昨年、ディスプレイ駆動チップはLXセミコンの売上げ全体の86%を担った。

このような価格上昇は昨年のコロナ19の拡散による報復消費の影響で、テレビとモニターやノートPCなどのディスプレイ製品に対する需要が急増した一方で、ディスプレイ駆動チップの供給がこれに追いつけずにいるからだ。

このことからLXセミコンの実績も過去最大を更新することが有力視される。証券各社のコンセンサスによると、今年のLXセミコンは前年比で44.2%増の1兆6755億ウォンの売上げを記録するものと予想される。営業利益は136.9%上昇して2232億ウォンに達するだろうという予想だ。

第2四半期の売上高は4073億ウォンで前年同期比で85.9%増加し、営業利益は541.9%増の597億ウォンに達するだろうとの見通しだ。

ディスプレイ駆動チップとは、ディスプレイ装置が画面を駆動するときに核心的な役割を果たす半導体で、スマートフォンとテレビはもちろん、家電から自動車まで幅広く活用される。中央処理装置(CPU)が送りだすデジタル映像信号を適切なアナログ信号に変換し、ディスプレイパネルに伝達する役割を果たしている。

特にディスプレイ市場の最近の特徴である高級化・大型化傾向は、ディスプレイ駆動チップの需要増加を加速している。ディスプレイ業界によると、液晶表示装置(LCD)テレビを基準にして、4K(3840×2160)級解像度製品には10~12個のチップが使用され、解像度が8K(7680×4320)級に増えれば2倍に近い20個のチップが必要だ。またそれぞれの画素が自発光するOLEDテレビは、同じクラスのLCDテレビに比べて2~3倍のチップが使用されていると伝えられた。

LXセミコンは顧客の多様化を通じて実績の安定性を高めるという計画だ。 LXセミコンはこれまで売上げの80%以上を占めていたLGディスプレイのほか、サムスンディスプレイと中国企業などにも販路を拡大している。特に最近はOLED事業を積極的に拡大している中国市場が、今後の主要な販売先として定着するだろうという予想も出ている。

スマートフォンのOLEDパネルの採用率の増加も、好材料として作用する見通しだ。 LXセミコンは米アップルなどの主要スマートフォンメーカーにもディスプレイ駆動チップを納品していることが分かった。業界では、OLEDパネルを適用したスマートフォンの割合は徐々に増加するだろうと予測している。

市場調査機関のオムディアによると、昨年は4億5658万台だったスマートフォン用OLEDパネルの世界出荷量は、今年は28%増の5億8444万台に達すると見られる。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者
  • 入力 2021-07-06 19:57:00




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア