現代自、水素事業の領域を拡大…船舶用水素燃料電池市場にも進出



世界の水素電気自動車市場の70%を占有している現代自動車(Hyundai Motor Company)は、船舶用水素燃料電池市場にも進出する。

現代自動車は8日、現代重工業グループの船舶サービスの専門会社である現代グローバルサービス(Hyundai Global Services/HGS)および国内唯一の国際船舶検査機関の韓国船級とともに、「親環境(環境にやさしい)船舶水素燃料電池システムの商用化のための了解覚書(MOU)」を去る7日に締結したと発表した。この日の締結式にはキム・セフン現代自動車燃料電池事業部副社長とイ・ギドン現代グローバルサービス代表、イ・ヒョンチョル韓国船級会長などが直接参席した。

今回の協約の目標は、車両に適用・販売されている燃料電池を活用し、船舶用の水素燃料電池システムのパッケージを開発することにある。触媒が含まれる電極と電解質膜で構成される燃料電池は、簡単な構造と製作方法と高エネルギー効率などの利点を持ち、主に水素燃料を土台に電力を生産することができる。

具体的にはこれらの3社は船級型式の承認を受けて、来年の下半期までに船舶用水素燃料電池の製品を商用化することにした。船級は構造と設備などの検査を通じて算定された船舶の評価を指すものであり、この船級認証があってこそ船は外洋を航行することができる。

いったん現代自動車は燃料電池システムの供給を担当し、現代グローバルサービスは燃料電池を搭載した船舶用水素燃料電池推進システムを開発・製品化する計画だ。韓国船級は船級規定にもとづいて、開発された燃料電池推進システムの承認と検査を担当する。

業界では今回のコラボレーションを通じて、信頼性の高い船舶水素燃料電池システムのパッケージが開発されることを期待した。この製品を商用化すると、今後の世界的なエコ船舶市場への進出のための足場も整う見込みだ。特に現代自動車はこれまで船舶企業に燃料電池システムを単に提供するにとどまったが、今回の協約を通じて初めて船舶用燃料電池推進パッケージの開発と商用化コラボレーションを推進することによって、船舶市場に主導的に進出することになるという点で意味が大きい。

水素電気自動車「NEXO(ネッソ)」と水素電気トラック「Xcient(エクシエント)」などを通じて、世界の水素電気自動車市場を席巻している現代自動車は、この機会に水素事業の範囲を精一杯拡大する見通しだ。特に現代自動車は昨年9月、スイスの水素貯蔵技術企業であるGRZテクノロジーなどに水素燃料電池システム4基を輸出し、その年の末には「エイチ・ツー(HTWO)」と呼ばれる独自の水素ブランドまで作った。中国の広州では海外初の水素燃料電池システムの工場建設に突入して、来年の完工を控えている。

今回、現代自動車は水素船舶まで追加することによって「水素モビリティ」全般をまとめる方針だ。水素を活用した都心航空モビリティ(UAM)とトラム開発事業も推進していることからさらに注目される。現代グローバルサービスは水素で稼働する船舶の商用化で、該当の分野の市場先行獲得効果を狙う見通しだ。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者
  • 入力 2021-07-08 17:44:31