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CJ第一製糖、静かな革新…「スタートアップのように機敏に」
CJ第一製糖、静かな革新…「スタートアップのように機敏に」
CJ第一製糖（CJ CHEILJEDANG）は昨年末にチェ・ウンソク代表が赴任して以来、社内独立組織と社内ベンチャーの活性化、役職改編、評価、報酬体系の改善など、全方位的な部門での革新を進めている。チェ代表は3万6千人あまりの従業員に「スタートアップのように機敏に動いてほしい」と注文した。
これは李在賢（イ・ヂェヒョン）CJグループ会長が強調した「パラダイムシフト（Paradigm Shift）」にもとづいたもので、時代の変化と環境に迅速に対応し、市場をリードするようにという意味だ。李会長の革新最優先の注文を、チェ代表が前方で強く陣頭指揮しているわけだ。
来る10月に予定された健康事業CIC（Company In Company）の分社もまた、このような経営革新の一環だ。健康事業は既存の食品事業とは業務の本質が異なり、運営方向も差別化しなければならないと判断したとみられる。健康事業CICが「CJウェリスワン（仮称）」と呼ばれる別の法人になると、より主導的な意思決定で市場の変化に迅速に対応しながら競争力の向上をもたらすだろうという期待がある。
CJ第一製糖の事業組織の構成で、最も顕著な変化がまさに「CIC」だ。
CJ第一製糖は今年だけで2回のCICを設けた。去る3月には親環境（環境にやさしい）素材事業を担当する「ホワイトバイオCIC」を作ったし、先月は「健康事業CIC」を作った。CJ第一製糖がすべてを有望事業として目をつけて、最近は力を入れているという点が共通している。 CICになる場合は別途法人のように組織の独立性が確保され、より迅速な意思決定が可能となり、トレンドの変化に敏感に対応できるという利点がある。「スタートアップのように」という要求に合致する形だ。
一部ではCJ第一製糖が今回の健康事業CICを下半期に分社するように、ホワイトバイオCICも分社する可能性が高いと観測する。 CJ第一製糖は食品事業のみ注力し、その他の分野を担当する角部署はそれぞれ独立した組織として専門性を確保しようとするだろうということだ。イ・ジェヒョン会長がこれまで継続して強調してきた「超格差（1等2等の格差を大きく開くこと）」能力を確保するためには、巨大で遅い企業よりも小さいがすばやい企業がより効率的だという根拠だ。
最近、CJ第一製糖が有望スタートアップを発掘・育成する「フロンティア・ラボラトリーズ」プロジェクトを始めたことも、新成長動力の確保を念頭に置いた動きだ。CJ第一製糖はスタートアップへの投資拡大のために、食品戦略企画室に社内ベンチャーキャピタル（CVC）格の「ニューフロンティア（New Frontier）チーム」を新設した。
社内ベンチャープログラムも導入した。食品事業部門では「革新に没頭する100日」を意味する「イノ100（INNO 100）」を、バイオ事業部門では革新を意味する「Revolution」の最初の文字を取った「R」プロジェクトを試行した。プログラム志願者は100日間、既存の業務から完全に手を離れて新鮮なアイデアを具体化するためにのみ没頭することができる。その後、最終プレゼンテーションを通過したチームは賞金とともに、実際に事業化できる初期投資金を支援される。
人事（HR）制度もまた改編中だ。今年初めに相対評価の緩和と多面評価などを骨子とした新たな評価制度を導入することをはじめ、今月からは従来の7段階（G1～G7）職級体系を3段階に簡素化し、「自己主導的昇進」を中核とする再編案を実施した。少なくとも4年を満たしてこそ昇進できた年功序列方式をなくし、自分で昇進の資格を整えたと判断すると、常時評価を経ていつでも昇進が可能にしたものだ。
金銭的な報酬の面でも破格のプログラムを導入した。年間目標を達成すると、受け取る基本成果給に加え、目標以上の優れた成果を上げた場合などには成果給を超える報酬を得るようにした。実際にCJ第一製糖は先月、意味のある成果を収めた7つのプロジェクトチームを対象に最初の報償を支給した。日本市場で飲用酢ブランド「美酢（ミチョ）」をきちんと定着させた13人には3億5000万ウォンを与え、グリーンバイオ事業のアミノ酸のコア競争力である卓越性菌株を開発した9人にも計3億ウォンを与えた。
CJ第一製糖の関係者は「社内に別途の独立したビジネス組織を作ったり、従業員が基本業務から脱却して革新的なアイデアを事業化できる機会を提供することは将来の成長と外縁の拡大に焦点を合わせて事業能力を強化するためのもの」だとし、「通常は1年に1度だった組織改編を経ずに頻繁に組織を変えて、変化する外部環境に迅速かつ効率的に対応するという意図もある」と説明した。
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これは李在賢（イ・ヂェヒョン）CJグループ会長が強調した「パラダイムシフト（Paradigm Shift）」にもとづいたもので、時代の変化と環境に迅速に対応し、市場をリードするようにという意味だ。李会長の革新最優先の注文を、チェ代表が前方で強く陣頭指揮しているわけだ。
来る10月に予定された健康事業CIC（Company In Company）の分社もまた、このような経営革新の一環だ。健康事業は既存の食品事業とは業務の本質が異なり、運営方向も差別化しなければならないと判断したとみられる。健康事業CICが「CJウェリスワン（仮称）」と呼ばれる別の法人になると、より主導的な意思決定で市場の変化に迅速に対応しながら競争力の向上をもたらすだろうという期待がある。
CJ第一製糖の事業組織の構成で、最も顕著な変化がまさに「CIC」だ。
CJ第一製糖は今年だけで2回のCICを設けた。去る3月には親環境（環境にやさしい）素材事業を担当する「ホワイトバイオCIC」を作ったし、先月は「健康事業CIC」を作った。CJ第一製糖がすべてを有望事業として目をつけて、最近は力を入れているという点が共通している。 CICになる場合は別途法人のように組織の独立性が確保され、より迅速な意思決定が可能となり、トレンドの変化に敏感に対応できるという利点がある。「スタートアップのように」という要求に合致する形だ。
一部ではCJ第一製糖が今回の健康事業CICを下半期に分社するように、ホワイトバイオCICも分社する可能性が高いと観測する。 CJ第一製糖は食品事業のみ注力し、その他の分野を担当する角部署はそれぞれ独立した組織として専門性を確保しようとするだろうということだ。イ・ジェヒョン会長がこれまで継続して強調してきた「超格差（1等2等の格差を大きく開くこと）」能力を確保するためには、巨大で遅い企業よりも小さいがすばやい企業がより効率的だという根拠だ。
最近、CJ第一製糖が有望スタートアップを発掘・育成する「フロンティア・ラボラトリーズ」プロジェクトを始めたことも、新成長動力の確保を念頭に置いた動きだ。CJ第一製糖はスタートアップへの投資拡大のために、食品戦略企画室に社内ベンチャーキャピタル（CVC）格の「ニューフロンティア（New Frontier）チーム」を新設した。
社内ベンチャープログラムも導入した。食品事業部門では「革新に没頭する100日」を意味する「イノ100（INNO 100）」を、バイオ事業部門では革新を意味する「Revolution」の最初の文字を取った「R」プロジェクトを試行した。プログラム志願者は100日間、既存の業務から完全に手を離れて新鮮なアイデアを具体化するためにのみ没頭することができる。その後、最終プレゼンテーションを通過したチームは賞金とともに、実際に事業化できる初期投資金を支援される。
人事（HR）制度もまた改編中だ。今年初めに相対評価の緩和と多面評価などを骨子とした新たな評価制度を導入することをはじめ、今月からは従来の7段階（G1～G7）職級体系を3段階に簡素化し、「自己主導的昇進」を中核とする再編案を実施した。少なくとも4年を満たしてこそ昇進できた年功序列方式をなくし、自分で昇進の資格を整えたと判断すると、常時評価を経ていつでも昇進が可能にしたものだ。
金銭的な報酬の面でも破格のプログラムを導入した。年間目標を達成すると、受け取る基本成果給に加え、目標以上の優れた成果を上げた場合などには成果給を超える報酬を得るようにした。実際にCJ第一製糖は先月、意味のある成果を収めた7つのプロジェクトチームを対象に最初の報償を支給した。日本市場で飲用酢ブランド「美酢（ミチョ）」をきちんと定着させた13人には3億5000万ウォンを与え、グリーンバイオ事業のアミノ酸のコア競争力である卓越性菌株を開発した9人にも計3億ウォンを与えた。
CJ第一製糖の関係者は「社内に別途の独立したビジネス組織を作ったり、従業員が基本業務から脱却して革新的なアイデアを事業化できる機会を提供することは将来の成長と外縁の拡大に焦点を合わせて事業能力を強化するためのもの」だとし、「通常は1年に1度だった組織改編を経ずに頻繁に組織を変えて、変化する外部環境に迅速かつ効率的に対応するという意図もある」と説明した。
- 毎日経済 | キム・ヒョヘ記者
- 入力 2021-07-12 20:02:09
