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韓ディスプレイ、中国に世界1を奪われる…LCD・OLED合算シェアで


  • 韓ディスプレイ、中国に世界1を奪われる…LCD・OLED合算シェアで

2004年に日本を抜いた後の17年間、世界のディスプレイ市場でシェア1位を守ってきた韓国が中国に1位の座を奪われた。液晶表示装置(LCD)市場ですでに世界1位に上がった中国は、有機発光ダイオード(OLED)市場でも猛追戦を繰り広げているなかで、危機に瀕したディスプレイ産業を守るための政府・企業の対応が切実な実情だ。

25日、毎日経済新聞が市場調査機関オムディアの集計した売上高基準のディスプレイ市場占有率のデータを業界と共同で分析した結果、今年の第1四半期にLCDとOLEDを含む全体の売上高シェアでは中国が40%を記録し、33%にとどまった韓国を抜いて世界1位に上がった。両国間のシェア格差は2019年まで11%ポイントに達したが、コロナ19の拡散でテレビとノートパソコンなどのディスプレイ機器の需要が急増し、このことから中国が市場を掌握しているLCDパネルの価格が急騰しつつシェアが逆転したものだ。

業界では、今年は年間のディスプレイシェアで中国が世界1位に登板する初年度になると見ている。 LCDパネル販売の高空行進が続いており、スマートフォン用の中・小型パネルを中心に中国企業がOLED市場シェアを大幅に引き上げているからだ。オムディアによると、2018年は5%に過ぎなかった中国企業の中・小型OLEDパネルのシェアは今年は15%に、来年27%に高まる見通しだ。

中国のディスプレイ業界は莫大な政府支援を背景にすくすくと成長している。ディスプレイ専門市場調査会社のDSCCによると、中国最大のディスプレイパネルメーカーであるBOEは今年の第1四半期に売上げ77億ドル(約8兆8700億ウォン)と営業利益14億ドル(約1兆6100億ウォン)を記録し、サムスンディスプレイとLGディスプレイを抜いて売上げと営業利益で史上初の世界1位に上がった。

ソウル大学電気・情報工学部のイ・シンドゥ教授は、「中国には世界3位のテレビメーカーであるTCLをはじめとする最終製品メーカーが多く、粗悪な品質のディスプレイパネルも消化が可能なほど、内需需要が大きく多様だ」とし、「政府支援と国内市場を背にして恐ろしく成長している」と語った。
  • 毎日経済 | ノ・ヒョン記者/イ・ジョンヒョク記者
  • 入力 2021-07-25 21:54:58




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