新世界グループ、買収・合併に果敢な投資…上半期だけで4兆



国内の代表的なオープンマーケットEコマースプラットフォームであるeBayコリアの買収と、売上げ2兆ウォンのスターバックスコーヒーコリアに対する追加株式の投資。買収初年度に上位を走っているSSGランダース(SSG Landers)野球団と、MZ世代に人気のあるオンラインファッションモールのWコンセプト(W Concept)。これらのすべてが今年の上半期、わずか7カ月以内に鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)新世界グループ副会長(写真)が買収した買収・合併(M&A)のショッピングリストだ。

「ヨンジン兄さん」(チョン・ヨンジン副会長の別称)の止められない食欲で、かかった金だけでも総4兆3149億ウォンに達する。業種も大きく選ばなかった。他の企業が恐れるコロナ19も、変数とはならなかった。オフライン流通売場の衰退という悪材料をめぐって身をすくめるよりも、逆に果敢な「銭の戦争」で企業体質を変える機会を作っているという評価だ。

業界では新世界グループが「ヨンジン兄さん」の一糸乱れぬ陣頭指揮の下、積極的な投資で消費者と接するすべての接点を確保していると評価する。いわゆる消費と余暇までのすべての日常生活を新世界の系列会社で解決する「新世界ユニバース(universe)」を構築することを最終目標にしているという話だ。たいていは躊躇するホテルの増設にも積極的だ。朝鮮ホテルはここ1年のあいだブランドと英文を変え、6ヶ所のホテルやリゾートをオープンしたり、あるいはオープンする予定だ。

28日の流通業界によると、今年に入って新世界グループのM&Aは4件で、投入金額は4兆3149億ウォンだ。これは昨年のグループ全体の売上高の29兆3910億ウォンの15%であり、グループ全体の営業利益7161億ウォンの6倍に相当する金額だ。グループでは」歴代最大のM&Aだった2006年のウォルマートコリアの買収額(8250億ウォン)の5倍に達する。去る2月にイーマートがSKテレコムからプロ野球団SKワイバーンズの株式100%と練習場などの土地や建物を1353億ウォンで買収し、「SSGランダース」を発足させたことが皮きりだ。 4月にはオンラインショッピング子会社のSSGドットコムは、オンラインファッションモールのWコンセプトを2650億ウォンで買い入れたことに続き、6月には新世界グループの創立以来で最大規模のeBayコリアの持分買収も成功させた。 イーマートが買収したeBayコリア株80%の価格は3兆4404億ウォンで、今年の上半期に行われた企業M&Aの中では最も大きな取り引きだった。続いて去る27日にはイーマートが米国スターバックス本社からスターバックスコーヒーコリアの株式17.5%を4742億ウォンで買収し、既存の保有株式50%に加えて韓国スターバックスの最大株主になった。

新世界グループの投資は全方位的だ。「これからは流通業の競争相手はテーマパーク」だとしていたチョン副会長は、2031年の全体オープンを目指して「韓国版ディズニーランド」の華城国際テーマパークを作っている。

「ヨンジン兄さん」の企業買収の食欲は、下半期も止まらないと見込まれている。 Eコマース事業拡大のために専門ショッピングモールなどの追加の買収を推進し、デジタル・情報技術(IT)人材の勧誘と物流センターの拡充など、出荷能力の強化のためのインフラ投資も継続する予定だ。チョン・ヨンスン檀国大学教授(韓国流通学会会長)は「急変するEコマース市場に先制的に対応し、将来の競争力を確保するための動きとみられる」と語った。

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  • 毎日経済 | キム・テソン記者
  • 入力 2021-07-28 22:53:59